学部・研究科・附属病院の歴史

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総合生命理学部・理学研究科

同窓会

理学同窓会(愛称: ずい滝会ろうかい

 理学同窓会の母体は、平成12年(2000)12月に発足したシステム自然科学研究科同窓会である。平成30年(2018)4月に総合生命理学部が設置されたのを機に、理学同窓会となった。本年度(令和2年、2020年)は、同窓会発足20周年の記念すべき年に当たる。初代同窓会長は佐々木忠将氏であり、平成30年(2018)からは對馬明氏が会長に就任している。歴代の同窓会の担当教員は櫻井宣彦氏、髙石鉄雄氏で、現在は徳光昭夫氏である。担当教員は、同窓会長や同窓会理事とともに同窓会活動を盛り立てている。
 理学同窓会は学部設立以降、会報誌を毎年発行するとともに、学部生・大学院生の活動を支援する活動を行っている。学部新入生には,実験用の白衣を贈呈している。学部生には毎年、前年度の学業成績や活動を評価して奨学生を選考している。また、パスプロ等の課外活動へも要請に応じて資金支援している。大学院生には、修士論文発表会での優秀者に対し表彰を行い、同時に発表会後の懇親会への補助も行っている。英語論文の出版には、奨励金の贈呈を用意している。
 現在の会員数は、令和2年(2020)3月時点で大学院卒業生・学部在学生および所属・旧教職員等を含めて361人となっている。同窓会の詳細に関しては、理学同窓会のホームページ(https://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/dousoukai/index.html)およびこの記念誌の同窓会長挨拶の章(9.瑞滝会)を参照のこと。
パスプロ:名古屋市立大学総合生命理学部の学部生による広報団体。

瑞滝会のあゆみ

システム自然科学研究科の特徴
 名古屋市立大学大学院システム自然科学研究[令和2年(2020)4月に理学研究科へと名称変更]は平成12 年(2000)、山の畑キャンパスに誕生した。その後、10年を経て平成22年(2010)にシステム自然科学研究科同窓会を発足させた。この研究科の特徴について少し述べると、そこで学ぶ院生は出身学部や年齢などのバックグランドはさまざまで、全国から個性豊かな人材が集まっていた。研究科の規模は小さく教授陣との距離感が近くアットホームな雰囲気であった。このような環境でそれぞれ個性が更に磨かれ、育まれ、社会に幅広く受け入れられる人材となり、修了後の活躍の場も多岐にわたる特徴があった。現代社会では革新的な科学技術が速いスピードで開発され、さらに社会に受け入れる形として効率的に実用化に至るまで、さまざまな知識や技術を有する研究者が日々努力を重ねている。このような背景から、自然科学の分野において横断的な知識や技術を持つ研究者が社会から求められている。こういった現状に応える形で、院生のバックグランドが多岐にわたるシステム自然科学研究科の役割は大きかったのではないだろうか。もちろん、これらの傾向は理学研究科となっても引き継がれていくことであろう。

理学同窓会「瑞滝会」に名称変更
 名古屋市立大学は7学部を有する総合大学であるが、総合生命理学部は第7番目に誕生した最も若い学部である。ここで私たち同窓会の変遷に触れておきたい。システム自然科学研究科同窓会は平成29年(2017)11月に開催された同窓会総会において、翌年の平成30年(2018)4月に同大学院の下に総合生命理学部が設置されることを受け、同学部生を同窓生と迎えること、また名称も理学同窓会と変更することを決定した。このような経緯でシステム自然科学研究科同窓会の名称は、理学同窓会に変更となった。なお、理学同窓会の愛称である「瑞滝会:ずいろうかい」は平成30年(2018)、同窓会活動の一環として広く会員から公募し、役員による審査にて決定した。余談ながら、この愛称は瑞穂区の滝子からそれぞれ一文字ずつもらっている。また、滝をも遡上する鮭のように同窓会の発展を祈念するという願いが込められている。
 このように大学学部・大学院組織の新規再編とともに同窓会の名称と構成員も更新されたため、大学関係者のみならず、システム自然科学研究科修了生も同窓会の変化に気づいていない方がいるように思われる。この70周年の節目の年を機会として、内外で理学同窓会「瑞滝会」の知名度が上がることを期待している。
 瑞滝会はまだまだ歴史が浅く、会の運営もよちよち歩きの体であると言わざるを得ないのが現状かもしれないが、今後の発展を見守っていただきたい。なお、令和2年(2020)4月現在の会員数は学部同窓生の加入もあり、正会員・名誉会員・特別会員をあわせておよそ410名となっている。

同窓会総会集合写真

瑞滝会の活動

 瑞滝会の活動はその会則にもある通り、会員相互の連絡と親睦扶助を図り、母校の発展向上に寄与することを目的としている。そのため、親睦を図るための諸活動、通信誌の発行、名古屋市立大学と私たちの学部・研究科の各種事業・行事への協力を行っている。主たる活動は下記の通りである。


  1. 瑞滝会総会と懇親会の開催
    瑞滝会の運営に透明性をもたせ、さらに同窓会を発展させるため、年に1回、最近では6月に瑞滝会総会を開催している。総会での主たる内容は、前年度予算の執行状況と今年度予算案、新規事業案の採決を行うことである。また総会後には親睦会を開催しているが、修了生のみならず学部生会員、また多数の教員もご参加くださり、会員間の親睦を直接的に図っている。

  2. 同窓会会報誌
    同窓会会報誌

    同窓会会報誌
    同窓会会報誌

  3. 同窓会会報誌の発行
    会員間の親睦を間接的に図るため、会員の動向や活躍状況の報告、名古屋市立大学のニュースなどを取り上げる内容で年に1回、年度末に会報誌を発行している。

  4. 瑞滝会奨学金の授与
    学部と同窓会の発展のため、学業優秀で学内行事等にも積極的に参加をしている総合生命理学部生(対象は2年生~4年生の各一名ずつで、1回選定された学生は対象外)に対し、同窓会奨学金として10万円を授与している。同窓会が作成したルーブリック評価表にて最上位者を奨学生として選定することで、公平性と透明性に配慮をしている。奨学金の授与式は同窓会総会後の親睦会で行っている。

    贈呈白衣を着用して実験中

    贈呈白衣を着用して実験中
    贈呈白衣を着用して実験中

    贈呈白衣を着用して実験中

    贈呈白衣を着用して実験中
    贈呈白衣を着用して実験中


  5. 学部新入生と大学院修了生への記念品贈呈
    学業の成就を願うため、学部新入生には実験で使用する白衣(氏名、名古屋市立大学総合生命理学部のロゴと瑞滝会の刺繍入り)を贈呈している。また、大学院修了者には瑞滝会のプリント入りUSBを贈呈し、研究心を持った社会人としての門出を祝している。

  6. 学部生の課外活動に対する支援金贈呈
    学部生の教育・育成支援のため、地域貢献等の課外活動に掛かる諸費用の支援を求める団体・個人に対し、課外活動費として上限5万円として支援金を贈呈している。贈呈の条件は、支援を求める団体または個人が役員会にて活動の詳細についてプレゼンテーションを行い、学部生教育・育成に資すると判断された場合としている。

  7. 院生修了発表会優秀発表者への記念品贈呈
    社会に役立つ優秀な人材育成のため、大学院生修了発表会において有益かつ優秀な研究発表を行った者を選出し、最優秀賞は7,000円分、優秀賞は5,000円分の図書券をそれぞれ贈呈している。なお、選出基準は大学院教員が従来行っている審査基準に則っている。

  8. 院生修了発表会終了後の慰労会補助金贈呈
    後進の慰労と門出を祝うため、大学院修了発表会後に教員が主催する、発表者を慰労する会に1万円の補助金を贈呈している。同窓会役員も出席することを原則とし、後進との親睦も図っている。

  9. 英語論文の発表奨励金贈呈
    社会に役立つ優秀な人材育成のため、大学院前期課程に在籍する者を対象として、査読がある英語論文雑誌へ掲載(著者順は不問)された場合、学術奨励金として1万円を贈呈している。

学部・研究科および瑞滝会を今後ますます発展させていくため、これまでになかった企画を役員一同、熟考・実践していきたい。また会員諸氏にも、同窓会発展に結び付く企画等の持ち込みを瑞滝会ホームページ[http://www.nsc.nagoya-cu.ac.jp/dousoukai/]でお願いをしているところである。