令和3年 秋の叙勲について
令和3年11月3日に秋の褒章が発令され、本学の塩見治人名誉教授・内藤能房名誉教授の2名が瑞宝中綬章を、また佐藤茂 元 名古屋市立大学病院診療技術部臨床検査技術科技師長・平岡翠 元 名古屋市立大学病院看護部長・廣瀨保次郎 元 名古屋市立大学病院診療技術部部長兼放射線技術科技師長の3名が瑞宝双光章を受章されました。
塩見名誉教授
塩見名誉教授は、経済史学・経営史学の分野において、初めて近代―現代―ポストモダンという視座から生産様式と企業システムの歴史的な展開について考察し、経済史・経営史における企業活動の近代の位置、現代の位置、ポストモダンの可能性を解明して、経済史学・経営史学の発展に貢献されました。
また、本学の管理運営面においても、平成5年4月から平成7年3月まで名古屋市立大学図書館長及び名古屋市立大学評議員を、平成10年4月から平成12年3月まで名古屋市立大学経済学部長及び名古屋市立大学評議員を、平成15年4月から平成17年3月まで名古屋市立大学学生部長を務めるなど、名古屋市立大学の発展に尽力されました。
内藤名誉教授
内藤名誉教授は、経済発展論、とりわけ経済発展の根源ならびにそのメカニズムの解明にあたって、「O・E仮説」を提示するなどして、経済発展研究の深化に貢献されました。
また、本学の管理運営面においても、平成8年4月から平成10年3月まで名古屋市立大学経済学部長及び名古屋市立大学評議員を、平成11年4月から平成13年3月まで名古屋市立大学学生部長及び名古屋市立大学評議員を、平成13年5月から平成17年9月まで名古屋市立大学副学長を務めるなど、名古屋市立大学の発展に尽力されました。
平岡元看護部長
平岡元看護部長は、平成5年4月から名古屋市立大学病院看護婦長を、平成18年4月からは名古屋市立大学病院副看護部長を、平成24年4月からは名古屋市立大学病院看護部長を務めたほか、平成24年5月からは名古屋市立大学病院副病院長を、平成26年4月からは名古屋市立大学学長補佐を務められました。在任中は、看護職員が学びを深め自己研鑽に取り組める教育環境や、大学病院であっても地域の看護職、多職種と連携し患者を支援する体制の構築に取り組んだほか、日本看護協会の教育委員として看護職のクリニカルラダーの普及に努めるなど、看護の質向上に貢献されました。
佐藤元技師長
佐藤元技師長は、平成13年4月から名古屋市立大学病院病理部病理検査係長を、平成23年4月からは名古屋市立大学病院中央臨床検査部主幹を、そして平成28年4月からは名古屋市立大学病院中央臨床検査部技師長(機構改革により平成30年4月からは診療技術部臨床検査技術科技師長)を務め、新しい病理システムの構築や臨床検査分野での国際標準化機構であるISO 15189の認定取得に取り組まれたほか、近隣病院・施設から積極的に研修生を受け入れるなど、臨床検査分野における教育指導にも力を尽くされました。
廣瀨元技師長
廣瀨元技師長は、平成12年5月から名古屋市立大学病院中央放射線部第二技術係長を務め、名古屋市立大学病院中央放射線部治療技術係長や名古屋市立大学病院中央放射線部主査を経て平成23年4月からは名古屋市立大学病院中央放射線部主幹を、平成27年4月からは名古屋市立大学病院中央放射線部技師長を務め、そして平成30年4月からは名古屋市立大学病院診療技術部部長兼放射線技術科技師長を務められました。また、放射線治療分野における情報システムの構築や先進的な治療に取り組まれるとともに、診療放射線技師教育では近隣大学などの学生の臨床実習を積極的に受け入れるなど、関係部門と協働しながら放射線部門全体の教育指導と研鑽に力を尽くされました。
この度のご受章を心よりお祝い申し上げますとともに、今後のご健勝と益々のご活躍をお祈りいたします。