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カリキュラム・ポリシー


学部共通

人文社会学部では、ディプロマポリシーに挙げた「自然や他者との関わりを通して地球社会および人間存在を問うとともに、私たち一人ひとりの『持続可能な生き方/あり方』を捉え直す教育」(ESD)を教育理念として、幅広い教養を身につけ、総合的な判断力を培い、多様な価値観を涵養するカリキュラムを編成します。持続可能な社会の実現という現代的な課題をめぐって、人間の心理と教育の視点から、地域社会の視点から、そしてグローバルな視点から学際的に研究・教育することが本学部の教育課程の特徴です。

そのために学部共通の基礎科目として、ESDの重要性を理解する科目と持続可能な社会形成に関する科目を開講し、私たち現代人が直面している諸課題に関する広い問題意識を獲得します。さらに各学科の専門科目を通して、それら問題意識をより深く探究できるように教育課程を構成しています。専門科目は、基礎科目(1年次)、基幹科目(1・2年次)、展開科目(2・3・4年次)で構成されており、演習科目は基礎演習(1年前期)、発展演習(2年後期)、専門演習1・2・3・4(3・4年次)と全学年に設けています。

心理教育学科

課程編成

心理教育学科では、持続可能な社会形成の根本に位置づけられる他者および自己理解と他者との関係を探究するために、科学の眼と温かな人間観を持った人として成長し、そのうえで、人の多様性や、生涯発達の支援・次世代育成に対する深い理解を涵養するカリキュラムを編成しています。

1年次では学部共通の基礎科目であるESD科目を中心として、1、2年次に配置されている基幹科目には、各学科のESDに関連する特色ある科目と、人間理解や他者との共生に求められる心理学・教育学の入門科目から構成されています。

2・3・4年次に開講される展開科目は、「人の理解」「人を育む」「生涯発達と環境」「心理・教育の技法」という科目群から構成され、心理学と教育学を統合するカリキュラムにより、人が生まれ育つプロセスを包括的かつ専門的に学びます。「人の理解」と「人を育む」の科目では心理学・教育学の発展的な基礎を学び、「生涯発達と環境」の科目では人の発達と発達に影響を及ぼすさまざまな環境要因について理解を深め、「心理・教育の技法」の科目では人を科学的に理解していくアプローチ方法や人を支援していく具体的な方法を学びます。

実践

学生の主体的な学びを支える環境を整えるため、1年次から4年次までアクティブ・ラーニングや少人数体制を取り入れています。特に演習科目は1年次の基礎演習でアカデミック・スキルを学び、2年次は、心理学実験(基礎)や発展演習のなかで、グループワークや討論・発表を通して心理学・教育学の研究方法の基礎的知識と専門的スキルを養います。3・4年次は、心理学を中心に学ぶゼミ、教育学、保育を中心に学ぶゼミごとに、文献講読、実験や実習、フィールドワークなどを通して、心理学・教育学の専門的分野について学修していきます。

学修成果の評価方法

これらの教育を通じて修得した成果は、定期試験やレポート等により、シラバスに示された成績評価基準に従い、評価を行います。最終的に4年次に卒業論文として学修成果をまとめ、研究発表を行うことで複数の教員により評価されます。

現代社会学科

課程編成

現代社会学科は、複雑な現代社会の姿を深く認識し、どのように社会の抱える諸課題を解決できるか考える能力を涵養するためカリキュラムを編成します。

1年次では学部共通の基礎科目であるESD科目を中心として、1、2年次に配置されている基幹科目には、各学科のESDに関連する特色ある科目と、社会学を中心に政治学、法学、社会福祉学、歴史学など基幹的内容を教える科目から構成されています。

2・3・4年次を中心に開講される展開科目は、「都市と政策」「社会と理論」「地域と福祉」という各コースに分けられています。「都市と政策」コースでは都市問題や政策科学を深く学ぶことができます。「社会と理論」コースでは社会学、歴史学、人権や人間倫理などの諸理論を学ぶことができます。「地域と福祉」コースでは福祉社会を形成していくにはどのような政策や行動が必要なのかを学ぶことができます。

実践

学生の主体的な学びを支える環境を整えるため、1年次から4年次までアクティブ・ラーニングや少人数体制を取り入れています。特に演習科目は1年次の基礎演習でアカデミック・スキルを学び、2年次には調査実習および理論演習・発展演習によりグループワークや討論・発表を通して、社会調査の基本的視点と方法、および文献講読や理論的研究の基本的視点を養います。3・4年次には各ゼミに所属し、それぞれの専門的分野に基づいて学修していきます。

学修成果の評価方法

これらの教育を通じて修得した成果は、定期試験やレポート等により、シラバスに示された成績評価基準に従い、評価を行います。4年次に最終的に卒業論文として学修成果をまとめ、研究発表を行うことで複数の教員により評価されます。

国際文化学科

課程編成

国際文化学科では、語学のみに留まらず、異文化の理解と自文化の理解、そしてそれらを比較する視点から異文化間の交流と共生について考え行動する能力を涵養することを目的にカリキュラムを編成しています。

1年次では学部共通の基礎科目であるESD科目を中心として、1、2年次に配置されている基幹科目には、各学科のESDに関連する特色ある科目と、国際文化学の基幹となる科目から構成されています。

2・3・4年次に開講される展開科目は「グローバルな共生」「異文化・自文化理解」「言語コミュニケーション」「フィールドワーク」という科目群から構成されています。「グローバルな共生」では、グローバル化し多文化社会化する国際社会と国民国家における共生という問題を掘り下げます。「異文化・自文化理解」では、欧米の文化を異文化として知るだけではなく、その異文化性を認識するためにも、日本やアジアの文化について学びます。「言語コミュニケーション」では、グローバルな交流に不可欠な総合的・実践的な英語力を養成し、また他の言語(ドイツ語・フランス語・中国語)も学びます。「フィールドワーク」では、国内および国外において地域の人々との具体的なコミュニケーションを通して問題を認識し、その解決を探る能力を養います。

実践

学生の主体的な学びを支える環境を整えるため、1年次から4年次までアクティブ・ラーニングや少人数体制を取り入れています。特に演習科目は1年次の基礎演習で小論文執筆のトレーニングを通して大学で学ぶ上での基礎的手法を修得し、さらにフィールドワークやインターンシップなど学外での学びを推奨しています。また、2年次後期から本格的にゼミに所属し、少人数での文献講読やそれぞれの専門分野に合った方法論に基づく研究を深めていきます。

学修成果の評価方法

これらの教育を通じて修得した成果は、定期試験やレポート等により、シラバスに示された成績評価基準に従い、評価を行います。4年次に最終的に卒業論文として学修成果をまとめ、研究発表を行うことで複数の教員により評価されます。