ディプロマ・ポリシー
学士課程共通
名古屋市立大学では、市民によって支えられる市民のための大学として、地域社会や国際社会の発展に貢献し、社会全体の幸福の実現や持続可能な社会の構築に資する優れた人材を育成するという教育上の目的に鑑み、個性を認識し自らの立場を自覚したうえで人生の様々な局面において自ら活路を見出すための思考基盤となる教養を修得し、次世代をリードできる優れたバランス感覚と上質かつ豊かな感性で社会と向き合う力を身につけ、所定の単位を修得し、所定の要件を満たした学生に対し、卒業を認定し、学位を授与します。
医学部
医学部では、人間味にあふれ、深い医学知識と技術を備えた医師を養成するという教育上の目的に鑑み、以下の能力を有すると認められた者に対し、卒業を認定し、学士(医学)の学位を授与します。
本学医学部学生が卒業時点において身につけているべき能力を4領域に分けて示す。
本学医学部学生が卒業時点において身につけているべき能力を4領域に分けて示す。
1. 科学者としての医師
- ヒトの正常な構造、機能、行動および疾病の病因・病態を理解、研究し、医学の発展に貢献することができる。
- 臨床データや文献等の情報を吟味し、その妥当性や適用の有無を決定することができる。
- 重要な医学的知見や医療情報を、さまざまな立場の人に対し適切に説明、発表することができる。
- 科学的知識や科学的理解の限界を認識し、全ての科学的知見は常に更新される性質のものであることを理解できる。
2. 臨床家としての医師
- 患者・医師関係の意義を理解し、良好な関係を築くことができる。
- 医療面接や系統的な身体診察によって臨床所見や兆候を捉え、それらを解釈し、適切な検査や治療法を選択できる 。
- 基本的な臨床手技を行うことができる。
- 医療情報の記録、管理を適切に行うことができる。
- 医療における安全性を理解し、適切な危機管理ができる。
3. 社会における医師
- 様々な生活環境や国および世界の健康、疾病の動向を評価し、対処できる。
- 個人および集団の健康を規定する因子を考察し、健康増進、疾病予防の方策を立案できる。
- 保健、医療、福祉に関する法や制度を社会的動向の中で理解し、活用することができる。
- 多職種連携による地域包括ケアシステムの構築に貢献できる。
4. プロフェッショナルとしての医師
- プロフェッショナルとして人間愛と倫理性に溢れ、かつ冷静な行動をとることができる。
- 多職種と協調して行動し、必要な時にリーダーシップを発揮することができる。
- 自分の身体的、精神的状況を把握し、ストレスに適切に対応して、必要な時には率直に支援を求めることができる。
- 継続的に自身の医学知識、医療技術の向上に務めることができる。