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人文社会学部ESDの取り組みに関するFD研修(2024年度前期)の報告


前期に実施したFD(Faculty Development:教員研修)では、新任教員の研修もかねて、ESD入門での学びの共有とともに、基礎科目で大切にしていることを確認する機会をもちました。

日 時:(1)2024年4月9日(火)午後4時半から5時まで
(2)2024年6月4日(火)午後3時から4時半まで
場 所:(1)1号館1階会議室
(2)2号館4階405教室
参加者:(1)人文社会学部教員37名(参加率92.5%)
    (2)人文社会学部教員31名(参加率77.5%)
目 的:(1)ESD基礎科目を理解する
(2)ESD入門での学びとESD基礎科目のねらいを理解する
内 容:
 (1)16:30-16:40 ESD基礎科目の目的と枠組みの概説(曽我)
    16:40-17:00 顔合わせ(ESD基礎科目6科目ごと)
(2)15:00-15:20 ESD入門での学びとESD基礎科目全体の概説(曽我)
    15:20-16:15 ESD基礎科目各班でのグループワーク&ワールドカフェ(三浦)
    16:15-16:30 全体講評(曽我)

 昨年度同様、前期FD第1回では、今年度の入学生のSDGs/ESDの学修状況およびESD基礎科目とは何かを改めて確認するための時間を持ちました。昨今の入学生は、小学校からSDGsを扱って問題解決型の学習をしてきた経験があります。SDGsが何かは既習済みで、なかにはそうした学習活動に積極的に関わってきた学生もいます。SDGsに対する考えや思いが今後、二極化していくことが予想されます。一方で、本学部が教育の軸としているESDについて知っている学生はほとんどいません。
こうした学生たちの状況を共有したうえで、ESD基礎科目で大事にしてほしいことを説明しました。当該科目6科目では、「諸問題/課題の現状を知り、持続可能な社会づくりに求められる考え方や価値観、知識、技法などを学べるようにすること」および「問題解決のプロセスに関わり、自信や希望の持てる場となるようにすること」をねらいにしています。1年生が、大学での学びは受験目的の勉強とは異なる学びであること、とくにESD基礎科目では専門科目と社会との橋渡し的な役割を担っているため、社会のなかにある「問題」とは何かを考え、自らの考え方やあり様をふり返ることが目的とされている授業であることを教員間で共有します。そのうえで、各科目に分かれて、新メンバーとの顔合わせを行い、どのような授業をしているのかを共有しました。
6/4(火)に開催しました第2回FDでは、1年生全員が必修で履修するESD入門(担当教員:曽我)でどのようなことを学生に伝えているのかを概説したうえで、6科目ごとにわかれて、授業で大切にしていること、今後注意したいことなどを話し合いました。その後、ワールドカフェ形式で、グループ間の情報を共有し、各自担当科目のグループに戻り、今後どのようにしていくのかを確認しました。さいごに、ESD基礎科目の授業が全国的にも稀有な授業であること、また本学部の特徴になっていることを曽我から伝えられました。
ESD基礎科目の授業の流れの確認および課題の共有を前期のはじめに行っていますが、こうしたFDの機会が、会議とは異なる意見交換する場となっており、各教育の思いや考えを共有できる貴重な時間ともなっています。後期においても、これからの教育について教員が自らの実践や考えをふり返り、今後の授業実践に活かしていけるような時間にしていければと思います。

ESDの概説

ワールドカフェ

グループごとの話し合い