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NCUサステナブル・ワークショップ2022開催報告


2022年11月3日(木)にNCUサステナビリティ・シンポジウム2022「食から考える持続可能な都市 名古屋」(名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科曽我幸代研究室主催、名古屋市・名古屋市教育委員会・名古屋市立大学SDGsセンター後援)を開催しました。食は、私たちの生活に欠かすことができません。昨年度、テーマに掲げた防災をはじめ、SDGsのゴールにもある貧困や飢餓、健康、エネルギー、気候変動、生物多様性にも深く関わっています。また、その生産・消費・廃棄に目をむければ、経済や産業構造にも関連することは想像に難くありません。さらにそれには、各地域の文化が反映されています。たとえば、国際理解教育において、食は3F(Food, Festival, Fashion)のひとつとして、文化交流に活用され、多文化共生においては重要な役割を担っています。
しかしながら名古屋という都市社会において、生産活動にどう関わっているのか、消費・廃棄活動をサステナビリティの視点から考えられているのか、社会的公正に配慮しているのかと問われれば、多くの人は答えにつまるのではないでしょうか。実際、私たちの食はグローバルにもまたローカルにも関連し、さまざまな要因でその循環やつながりが止まることもあり得ます。サステナビリティの視点から食の循環やつながりを改めて問い返し、生活者としてどのような行動をとれば、持続可能な食のあり様につながるのかを考える機会として、本ワークショップは開催されました。
本ワークショップでは、食とSDGsを掛け合わせ、不確実性の高い時代に生きる私たちにとってすべきこととは何かを考えました。子ども・若者の視点から、何を問題としてあげ、それらにどのように取り組むことが求められるのかを考え、発表しました。その上で、SDGsのアイコンを街中でよく見掛けるようになった昨今のSDGs未来都市としての名古屋のあり様を考え、参加者全員で自らの足元から考えました。

開催日時・場所
2022年11月3日(木)午後1時半から3時半まで
名古屋市立大学滝子キャンパス1号館2階201教室他

スケジュール
13:30 - 13:40 開会の挨拶・趣旨説明
13:40 - 13:45 ワークショップの説明・各会場へ移動
13:45 - 14:35 高校生・大学生協働ワークショップ
14:40 - 15:20 全体会
15:20 - 15:30閉会の挨拶(SDGsセンター長 薬学研究科教授 林秀敏)

参加校・ゼミ
高校生:名古屋市立菊里高等学校
名古屋市立北高等学校
名古屋市立工芸高等学校
名古屋市立名東高等学校
大学生:名古屋市立大学看護学部地域保健看護学ゼミ
名古屋市立大学高等教育院AE: Raise Health/Environmental Awareness
名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科椎名ゼミ
名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科曽我ゼミ

以下に、参加した高校生・大学生の感想を共有します。

【高校生】年齢(高と大学)の壁、そして国の壁を越えて、自分一人では思いつかないような考えを知ることができました。短い時間の中で濃い内容を扱えたが、欲を言えばもう少しグループワークの時間が欲しかったです。今回、どの班からも「地産地消」というキーワードが出てきて、皆が共通して考えている問題だと実感しました。また、「食」というテーマの元で話し合われた今日ですが、これはSDGsの様々な課題に関係していること、そして世界中に注目されていて人間社会という大きなスケールで考えさせられるテーマであることが分かりました。(=食一つとっていろんな事を考えられる。SDGsに関して視野が広がる。)このような貴重な機会を設けて頂き大変嬉しかったです。ありがとうございました。早速、今日家に帰ってから家族に共有し、学校でも発表できるので積極的に得たものを外へと広げていこうと思います。

【高校生】最初は全員初対面で50分って長いなとか大丈夫かなと心配だったけど、ユーモアな人が多くて意外と大丈夫だったし、むしろ時間が足りなかった。50分で5人の人と仲よくなれて良かった。ただ座学で聴いているのももちろん大切だけど、グループで話し合って発表するのも仲が深まったり、一人一人がちゃんと考えたりするからよいと思う。

【高校生】高校の中では聞けないようなお話がたくさん聞くことができたし、食についての知識も深まりました。また今回の大学生の方や初対面の方とグループ活動していくなかで自分にしゃべる力だったり積極性だったりがあったらもっといろいろな人と交流できたのになとも思いました。
【高校生】大学や高校生の方々と交流でき、たくさん意見を交換でき、新鮮で楽しい経験となりました。また、留学生の話から、外国では日本より進んだ取り組みをしていて驚いた。食は必ず必要なことだから、それを通してSDGsの問題解決について考えることは大事だなと思った。私もインターンシップなどで地元の農家を訪ねたり、食の生産者の立場として考えたい。また自分の食べている物を「本当に体にとってよい物」なのかと疑うことは大事。

【高校生】初めて参加させていただいて、SDGsに関して知らなかったことや、大学生と交流して、大学での研究の内容のことや、色々なことを知れて、有意義な時間でした。地域との交流→地産地消など5人だからこそのアイデアがたくさん出てきて、まだまだ沢山考えることはあるんだなと思いました。

【大学生】さまざまな分野の視点から食の問題や解決策について考えることができた。名古屋市立の高校の生徒さんとも交流することができ、高校生が地産地消や栄養不足の問題に着目した活動に積極的に取り組んでいることを知った。「持続可能な都市名古屋」になるためには、人々が地域の特色やSDGsへの取り組みに目を向け、問題意識を持たなければならないと感じた。「食」という我々の生活に欠かせないことから問題を考えていくことで、一人ひとりが身近にあふれている改善点を見つけやすいと思った。

【大学生】私たちが普段食べている食材がどこから来ているのかについてより関心を持つべきだと思った。義務教育課程にいたときは、食育の一環で地元の食材に意識を向ける機会が多かったが、その後なかなか購入する時に地産地消や国内の商品に注目することが少なかったので改めて一人暮らしを来年からする身として考えなければならないと思った。

【大学生】「食」というテーマひとつで健康について、多文化について、コンポストについて、伝統野菜についてなどたくさんのテーマに触れられた点がとてもおもしろかったです。一件共通点の見えないたくさんのテーマでも、「たしかにつながるかも!!」「これも同じだ!」とあとから見えてくる共通のポイントがあったこともみんなで楽しむことができました。ふだん触れることのない分野やフレッシュな高校生の取り組みに触れられる良い機会でした。

【大学生】「食」ときくとフードロスが主に思いつくものというイメージがありましたが、各々いろいろな案やテーマが出てきて、こういう視点もあるのかと思いました。フードロス等は身近にひきつけにくいものですが、「じゃがいもや玉ねぎの皮を活用できる」ときいて一気に近づいた感じがあって、スケールの大きい話ばかりでなく、身近な食材などから考えてみることが大切だなと感じました。

【大学生】私たちはフードロスを課題として取り組んだのですが、「食」の中にも多くの問題があることを知りました。地産地消だったり、対やドイツなどの食文化だったり、その現状や実態、問題点について、新たに知ることができたのが新鮮でした。まだまだ知らないことがたくさんあると気づきました。また、高校生や大学生は、十分に知らないかもしれませんが、とてもユニークな案や斬新な案を持っていることをすごく感じたので、出てきた案や意見を行動にうつしたり、莫大な金額を使って活動できる方が伝えたりすることも重要だと感じました。子ども食堂やフードバンクなどさまざまな活動は現在もありますが、興味を持つきっかけとしても、行動にうつすきっかけとしても、学校の取り組みなどで一度全員経験をすることも意味があるのではないかと思いました。

留学生グループのプレゼンテーション

留学生グループのプレゼンテーション

参加者集合写真

参加者集合写真

ワークショップの様子

ワークショップの様子

ワークショップ後のプレゼンテーション

ワークショップ後のプレゼンテーション