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川戸貴史教授の担当章を含む著作が刊行されました


2022年9月、人間文化研究科川戸貴史教授の担当章を含む著作が刊行されました。川戸教授は第二部「貨幣をめぐる明と日本」の「永楽銭の流通」を執筆されました。
タイトル 日本の中世貨幣と東アジア
著者名 中島圭一 編
担当章 第二部 貨幣をめぐる明と日本
95-111ページ「永楽銭の流通」
出版 勉誠社
発行日 2022/09/30
内容 モノの流通、経済の発展において要となる貨幣。
古来、その発行は、国家形成における重要なタームの一つであるが、中世日本においては、朝廷や幕府など公権力による貨幣発行はなされず、唐・宋・元・明などの中国歴代王朝により作られた銭が大量に流入し、さらには朝鮮半島の高麗・朝鮮やベトナムなど周辺諸国のものも加わり、それらの渡来銭を用いた貨幣流通が本格化する状況が現れることとなった。
公権力による裏付け・保証のない渡来銭が如何に国内通貨となり得たのか。
遠隔地決済を可能とする為替制度は、どのような信用基盤の上に成り立っていたのか。
そして、数百年間続いた渡来銭を基盤とする貨幣流通の状況に終止符をうった要因は何なのか。
貨幣というものの性質を考えるうえで興味深い問題を多数孕む日本の中世貨幣を、文献・考古資料を博捜し、東アジア的視点からも捉えなおす画期的成果。
ISBN 9784585325192
書籍情報URL 勉誠社
https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=1&products_id=101317

日本の中世貨幣と東アジアの表紙

◆教員紹介:川戸貴史教授(名古屋市立大学 研究者データベースにリンク)