阪井芳貴教授 退官記念特別講演会 開催報告
日本文化研究会と人間文化研究所との共催で、阪井芳貴教授のご退官記念特別講演会が開催されました。
お祝いのメッセージと参加報告を掲載します。
<阪井芳貴教授 退官記念特別講演会>
日時:令和5年3月21日(火・祝)13:30~
場所:名古屋市立大学滝子キャンパス1号館203号室
※オンライン(Zoom)でも配信
特別講演会:「折口学の掌を這徊る」
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阪井芳貴先生、定年御退官心からお祝い申し上げます。
本学開学当初より、阪井先生のもとには留学生の学部生・院生も含め多くの学生たちが集い、沖縄および日本文化に関する多様な問題意識と魅力的なテーマを掲げ、活発に研究活動を行っていました。そのような学生たちをいつも温かく見守る先生のお姿に、学生のみならず教員一同多くのことを学びました。
在職中のご厚情に深く感謝申し上げますとともに、今後益々のご活躍と御家族皆様のご健勝を祈念申し上げます。
(大学院日本文化コース教員 椎名渉子)
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2023年3月21日、日本文化研究会主催、日本文化研究所共催の阪井芳貴教授ご退官記念講演・研究会を開催しました。私は、研究会事務局員として参加希望者の取りまとめを行い、当日は会場・オンライン合わせて80名ほどの方にご参加いただきました。
先生の古くからのご学友、教え子など、先生と様々な形でご縁のある方も多く参加され、これは先生のご研究に対する情熱とご人望あってのものであるとひしひし感じました。
講演会は「折口学の掌を這徊(はいもとお)る」と題して、折口信夫が展開した沖縄学を中心にご講演いただきました。沖縄戦で近代沖縄の史料が失われてしまったなか、緻密な調査により新たな発見をされたことや、大和人として沖縄学に向き合う大切さ等をお話しされ、先生の研究に対する真摯な姿勢を改めてお示しいただきました。
思い返せば、先生とは学士の頃に初めてお会いし、それから10年以上大変お世話になっております。この度の記念講演の運営に携わることで、少しでもその御恩をお返し出来ていれば、幸いです。
さて、講演会と併せて開催した研究会では、今年度本学を卒業する修士生2人に発表してもらいました。研究対象は全く違いますが、どちらも日中比較という方法で研究しており、分野としては門外漢ながら興味深く拝聴させてもらいました。
最後に、ご講演いただいた阪井先生、研究発表してくれた修士生、そしてご参加くださった皆様にお礼を申し上げつつ、結びの言葉としたいと思います。
阪井先生、誠にありがとうございました。今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
(大学院人間文化研究科博士後期課程 井上友莉子)
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一つの時代が、終わった。万感の思いである。
きっと、多くの人がそう感じた日本文化研究会だった。
なぜならば、阪井芳貴教授の退職記念特別講演会でもあったからだ。
阪井先生は、1988年の名古屋市立保育短期大学から教鞭をとり、名古屋市立大学への統合を経て人文社会学部の礎を築き、支え続けてきた、まさに名市大の生き字引である。その、阪井先生が退職してしまう。私は阪井先生最後のゼミ生のひとりとして、会場スタッフとして一番後ろの席から最終講義を聞いていた。
それより遡ること数か月前、「最後の年度として記念講演や記念年報がありますね」と私が先生にきくと、照れくさそうに、むしろちょっと不貞腐れながら、「そういうのはあんまり好きじゃないんだよね」と苦笑していた姿が脳裏に過った。先生の最終講義のタイトル「折口学の掌を這廻る」は、掌、這廻るという音の響きや漢字表記に、阪井先生の言語感覚の鋭さと繊細さが詰まっていて、なにより、折口信夫という巨人への敬意と挑戦が溢れていた。退官後には阪井先生渾身の論文が発表されるという嬉しい報せもあり、先生は次のステージでこれからも輝いていく。
一昨年には、阪井先生と同じく人文社会学部の創立から携わった盟友である吉田一彦先生も定年を迎えた。名市大の一つの時代は終わったのかもしれない。けれど、新時代が来る。現在、新しい先生たちが次々と日本文化コースに着任している。きっと次世代の新しい色と風を吹かせてくれるのだろう。阪井先生が築いた土台の上で、綺麗な花が咲き誇っていくことを願ってやまない。
(大学院人間文化研究科博士前期課程修了生 長谷川恵理)
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お祝いのメッセージと参加報告を掲載します。
<阪井芳貴教授 退官記念特別講演会>
日時:令和5年3月21日(火・祝)13:30~
場所:名古屋市立大学滝子キャンパス1号館203号室
※オンライン(Zoom)でも配信
特別講演会:「折口学の掌を這徊る」
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阪井芳貴先生、定年御退官心からお祝い申し上げます。
本学開学当初より、阪井先生のもとには留学生の学部生・院生も含め多くの学生たちが集い、沖縄および日本文化に関する多様な問題意識と魅力的なテーマを掲げ、活発に研究活動を行っていました。そのような学生たちをいつも温かく見守る先生のお姿に、学生のみならず教員一同多くのことを学びました。
在職中のご厚情に深く感謝申し上げますとともに、今後益々のご活躍と御家族皆様のご健勝を祈念申し上げます。
(大学院日本文化コース教員 椎名渉子)
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2023年3月21日、日本文化研究会主催、日本文化研究所共催の阪井芳貴教授ご退官記念講演・研究会を開催しました。私は、研究会事務局員として参加希望者の取りまとめを行い、当日は会場・オンライン合わせて80名ほどの方にご参加いただきました。
先生の古くからのご学友、教え子など、先生と様々な形でご縁のある方も多く参加され、これは先生のご研究に対する情熱とご人望あってのものであるとひしひし感じました。
講演会は「折口学の掌を這徊(はいもとお)る」と題して、折口信夫が展開した沖縄学を中心にご講演いただきました。沖縄戦で近代沖縄の史料が失われてしまったなか、緻密な調査により新たな発見をされたことや、大和人として沖縄学に向き合う大切さ等をお話しされ、先生の研究に対する真摯な姿勢を改めてお示しいただきました。
思い返せば、先生とは学士の頃に初めてお会いし、それから10年以上大変お世話になっております。この度の記念講演の運営に携わることで、少しでもその御恩をお返し出来ていれば、幸いです。
さて、講演会と併せて開催した研究会では、今年度本学を卒業する修士生2人に発表してもらいました。研究対象は全く違いますが、どちらも日中比較という方法で研究しており、分野としては門外漢ながら興味深く拝聴させてもらいました。
最後に、ご講演いただいた阪井先生、研究発表してくれた修士生、そしてご参加くださった皆様にお礼を申し上げつつ、結びの言葉としたいと思います。
阪井先生、誠にありがとうございました。今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
(大学院人間文化研究科博士後期課程 井上友莉子)
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一つの時代が、終わった。万感の思いである。
きっと、多くの人がそう感じた日本文化研究会だった。
なぜならば、阪井芳貴教授の退職記念特別講演会でもあったからだ。
阪井先生は、1988年の名古屋市立保育短期大学から教鞭をとり、名古屋市立大学への統合を経て人文社会学部の礎を築き、支え続けてきた、まさに名市大の生き字引である。その、阪井先生が退職してしまう。私は阪井先生最後のゼミ生のひとりとして、会場スタッフとして一番後ろの席から最終講義を聞いていた。
それより遡ること数か月前、「最後の年度として記念講演や記念年報がありますね」と私が先生にきくと、照れくさそうに、むしろちょっと不貞腐れながら、「そういうのはあんまり好きじゃないんだよね」と苦笑していた姿が脳裏に過った。先生の最終講義のタイトル「折口学の掌を這廻る」は、掌、這廻るという音の響きや漢字表記に、阪井先生の言語感覚の鋭さと繊細さが詰まっていて、なにより、折口信夫という巨人への敬意と挑戦が溢れていた。退官後には阪井先生渾身の論文が発表されるという嬉しい報せもあり、先生は次のステージでこれからも輝いていく。
一昨年には、阪井先生と同じく人文社会学部の創立から携わった盟友である吉田一彦先生も定年を迎えた。名市大の一つの時代は終わったのかもしれない。けれど、新時代が来る。現在、新しい先生たちが次々と日本文化コースに着任している。きっと次世代の新しい色と風を吹かせてくれるのだろう。阪井先生が築いた土台の上で、綺麗な花が咲き誇っていくことを願ってやまない。
(大学院人間文化研究科博士前期課程修了生 長谷川恵理)
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