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NCUサステナビリティ・シンポジウム2019の報告



担当者 曽我幸代:人間文化研究科(心理教育学科)、准教授、(専門分野)ESD
2019年12月7日(土)に名古屋市立大学桜山キャンパスさくら講堂および看護学部棟3階を会場として、NCUサステナビリティ・シンポジウム2019「SDGsを通してみる名古屋:「気候変動」×「生物多様性」への私たちの取り組み」(名古屋市立大学主催、名古屋市・名古屋市教育委員会・JICA中部後援)を開催しました。本シンポジウムは、名古屋市立大学開学70周年記念事業プレイベントであり、かつNCUアジア拠点校シンポジウム2019関連イベントとしても位置づけられました。
本学が位置する名古屋市は、1999年に「ごみ非常事態宣言」を発表した。その後の環境政策は国際社会に称賛されるべく、特筆に値する取り組みでした。最終処分場建設候補地であった藤前干潟の建設計画を断念し、20世紀中に20%、20万トンというごみ減量を成功させました。2010年には市内でCOP10 (The tenth meeting of the Conference of the Parties to the Convention on Biological Diversity: 生物多様性条約第10回締約国会議)、2014年にはESD(Education for Sustainable Development)ユネスコ世界会議を開催しました。こうした歴史を踏まえて、今年度、名古屋市および愛知県はともに、内閣府の「SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業」の「SDGs未来都市」に採択されました。
しかしながら、生物多様性の損失に関する地球環境は、国際社会で手遅れとされるほど深刻化しています。実際、名古屋市においてもCOP10以降の取り組みの報告を一般市民が聴く機会はほとんどありません。昨年度に公開された次期総合計画案には、都市像の一つに「快適な都市環境と自然が調和したまち」と挙げられています。気候変動の影響で地球環境の変化も問題視される社会において、名古屋市はどのように生物多様性を保全し、かつ人々が快適に暮らすことができる都市環境をつくっていくことができるのか、SDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)を通して名古屋市の社会づくりを見直す時機にあるといえます。
そこで本シンポジウムでは名古屋市にある課題を、とくにSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)目標13「気候変動に具体的な対策を」と目標14「海の豊かさを守ろう」および目標15「陸の豊かさを守ろう」に関わる生物多様性の損失という問題に対して、どのようにアプローチするのかを日頃の学びや研究をもとに子ども・若者らが報告し合いました。その後、都市環境づくりの関わり方としてどのように取り組むのかを考える、参加者による協働ワークショップを行いました。また引率する教員や参加する大人はこれらの問題に対して、どのように考え、取り組むことができるのかを考え、子どもと大人それぞれの意見を共有し合う場を設けました。教員においては、授業実践などでの問題やアプローチの共有の場となり、教員らの学び合うネットワーク構築につながることが期待されました。
なお、本シンポジウムに関する事業は名古屋市立大学特別研究奨励費(地域貢献型共同研究の推進事業)の助成を受けて実施されました。

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