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バックネル大学TA通信(2023-2024 第19期生まとめ)Part 2


バックネル大学TA奨学生制度は、人文社会学部国際文化学科の学生をアメリカ・ペンシルベニア州のBucknell Universityに日本語のティーチング・アシスタント(TA)として9ヶ月間派遣するプログラムです。
TAと言っても補助的な役割ではなく、現地学生が受講する日本語の授業を一人の教師として授業計画から試験の採点まで担当し、それと同時に学生としても自分の好きな授業を各学期1科目履修することができます。
2023年8月から2024年5月までプログラムに参加した第19期生2人のうち、Part 1の小竹さんの報告に続いて、今回は大和礼奈さんがプログラム後半(春学期)の振り返りとこれまでの充実した日々を報告してくれました。

【報告者】人文社会学部 国際文化学科 大和礼奈さん


Q1.春学期で印象的だった出来事を教えてください

春学期はプログラミング入門の授業を履修していました。
人文社会学部では学べない新しい学問であることと、今後プログラミングスキルが重要視されていくことを踏まえて、ここで得た知識や経験が将来の糧になれば良いなと思い挑戦しました。
プログラミングの授業は週に3回の講義形式の授業に加えて、週1回約3時間のラボと、毎日コードを書く課題があります。
講義では毎回小テストで理解度の確認を行い、日々新しいプログラミングのコード(Python)の機能や使い方について学びます。
ラボでは大きな課題が2~4つほど与えられ、パートナーと共同でコードを書いていきます。
一切知識のない状態からコンピューター言語を勉強し、しかも英語でそれを理解することは想像以上に大変でとても時間がかかりました。1つでも分からないことを放置しておくと、次の日にはまた新しいコードを学ぶことになるので完全に置いていかれてしまいます。そのため、分からないことをできる限り放置しないことと、日々の予習復習を大切にしていました。困った時は、教授やラボパートナー、同じプログラミングを専攻とする仲間に助けてもらいながら頑張っていました。

履修していた「Introduction to Computer Science」の課題の一部

履修していた「Introduction to Computer Science」の課題の一部。
膨大なデータを分析をしてグラフを描画するコードを書きます。

春学期の1週間のスケジュール

春学期の1週間のスケジュール。授業と課題と遊びに、忙しくも充実した毎日を送っていました。

Q2.プログラム全体を振り返っての感想をお聞かせください

Teaching is Learning!
TAの仕事である”教える”という経験を通じて多くのことを学びました。
日本語の授業において、「どのように限りある時間の中で、最大限生徒の主体性を引き出せるか」という観点に基づき、教壇に立って試行錯誤を重ねていました。生徒のニーズと教授の掲げる教育理念の両面を汲み取りながら、自分で考えた授業内容を実践できることがTAの仕事の醍醐味だと思います。たくさん準備をしたにも関わらず当日うまくいかない時もあります。そういう時は授業の後に自身の反省点を洗い出したり生徒の様子を分析して、日々改善を図っていました。もちろん、授業がうまくいって生徒が楽しそうに参加してくれたり、生徒がどんどん成長していく姿を間近で見れた時の喜びはひとしおです。

地元の子どもたちにTAが各国の文化を教えるイベント

地元の子どもたちにTAが各国の文化を教えるイベントを開催しました!たくさんの子どもたちが集まり大盛況でした。

バックネル大学は多様性と可能性に満ちた環境であり、様々なバックグラウンドを持つ学生が共に机を並べて学んでいます。この素晴らしい環境下に身を置き、異なる価値観や文化を知れたことは、私の国際的な視野を広げる大きな成長のきっかけとなりました。学部生ながらもTAとして日本語を教える経験と、留学生として学問を学ぶ経験を同時に得られるこの制度は、本当に貴重だと思います。人生の糧になった忘れられない1年間でした。

ホストファミリーと学生達と一緒に、手巻き寿司を作りました

私のホストファミリーと学生たちと一緒に、手巻き寿司を作りました!現地では手に入りにくいお味噌汁も人気でした。

Q3.これからの目標は?

世界11ヵ国から集まる8言語のTA、日本語クラスを履修してくれた約30名の生徒たち、アメリカ国内外から集まるバックネル大学の学生と出会うことで、世界中に友人ができました。世界のいろいろな国を回って、いつか友人たちにまた会いに行けたらいいなと思っています。
さらに日本語クラスの生徒の中には、半年/1年間日本で交換留学をする人や、日本でインターンシップをする人、将来的に日本で働きたいという人もいるので、日本の案内も兼ねてまた会いたいです。私の生徒たちが当時に比べてどれだけ成長したのかを見るのが、今から楽しみです。
自身のキャリアとしては、海外にも活躍の場を展開しているグローバル企業で働きたいと考えています。
これまでの留学経験やTAとしての教育の実務経験を通して培ったコミュニケーションスキル、マネジメントスキル、調整力などを活かしたいです。

春休みはWashington D.C.に桜を見に行きました

春休みはWashington D.C.に桜を見に行きました!長期休みのたびにバックネル大学が遠足を主催してくれるので、アメリカ国内を小旅行できます。

私たちのオフィスの様子

私たちのオフィスの様子。最初は無機質なデスクでしたが、思い出と共に飾りが増えて豪華になっていきました。

春の陽気に包まれたバックネル大学で、同僚の小竹若菜さんと撮った一枚。

春の陽気に包まれたバックネル大学で、同僚の小竹若菜さんと撮った一枚。それぞれの名字を取って、天真爛漫な「大小コンビ」として、TAの仕事において抜群のチームワークを発揮しました。