外国人居住者にもワクチン接種情報をわかりやすく~多文化共生へ繋ぐプロジェクト~(国際文化学科)
国際文化学科山本ゼミ所属の学部3年生 手島瑠美さん、丹羽夏葵さん、福森暖さんの3人は、新型コロナウイルス・ワクチン接種に関する情報を外国人に発信するための活動を行いました。活動を始めたのは今年6月。ちょうどワクチンの集団接種が名古屋市でも始まった頃でした。
感染が広がる特別な情勢下での活動ということで、オンラインを活用し、情報発信用LINEアカウントの作成や、ワクチン接種の予約電話のかけ方、接種当日の流れなどをわかりやすい動画にしてYoutubeに投稿するなど、外国人居住者の疑問や不安を軽減するための情報発信を行いました。
感染が広がる特別な情勢下での活動ということで、オンラインを活用し、情報発信用LINEアカウントの作成や、ワクチン接種の予約電話のかけ方、接種当日の流れなどをわかりやすい動画にしてYoutubeに投稿するなど、外国人居住者の疑問や不安を軽減するための情報発信を行いました。
言葉の違いによる情報格差を失くしたい
今回の活動に取り組んだ理由を、3人はこう話します。
「ワクチン接種が始まった頃、厚生労働省や名古屋市のホームページを見ると、日本語の説明には難しい漢字が数多く使われていました。現在、名古屋市には8万人近い外国人が住んでいます。約29人に1人が外国人※ということです。この中で、日本語の読み書きが十分にできる人はどれだけいるのだろう、この情報だけを見て、理解して自分で行動することができるのだろうか、と疑問を抱きました。日本語がわからないという理由でワクチン接種が遅れ、自国に帰れなくなったり、コロナウイルスに罹ってしまう危険性が高まることがあれば、とても問題です。私たち山本ゼミ病院・医療分野班は、外国人住民のために情報を発信しなおす必要性を感じ、『Corona Virus Busters』としてのプロジェクト活動を始めました」
「ワクチン接種が始まった頃、厚生労働省や名古屋市のホームページを見ると、日本語の説明には難しい漢字が数多く使われていました。現在、名古屋市には8万人近い外国人が住んでいます。約29人に1人が外国人※ということです。この中で、日本語の読み書きが十分にできる人はどれだけいるのだろう、この情報だけを見て、理解して自分で行動することができるのだろうか、と疑問を抱きました。日本語がわからないという理由でワクチン接種が遅れ、自国に帰れなくなったり、コロナウイルスに罹ってしまう危険性が高まることがあれば、とても問題です。私たち山本ゼミ病院・医療分野班は、外国人住民のために情報を発信しなおす必要性を感じ、『Corona Virus Busters』としてのプロジェクト活動を始めました」
専用LINEアカウントと動画投稿による情報発信
3人は、まず情報発信用のLINEアカウントを作成。それを「やさしい日本語」や絵などを用いて作成したポスターや名刺に掲載し、外国籍の居住者が集まりやすい大須商店街周辺の店舗に置いてもらえるよう声かけに出向きました。また、YouTubeの動画の概要欄にもリンクを貼るなどして宣伝しました。
大須商店街に持参したポスター
宣伝活動で使用した名刺サイズのカード
また、文章でわかりにくい点については、電話予約の方法、待合室から接種時、接種後帰宅まで等、場面ごとの動画を製作し、Youtubeに投稿しました。
活動の結果、LINEの友だち登録者は30人。今後の活動について3人は、「現在はワクチンの接種方法などをYouTubeにあげていますが、コロナウイルスに限らず、さまざまな予防接種にも役立つようにしたいと思っています。これからも医療従事者の負担軽減と日本語に不慣れな方の不安の解消に少しでも役立てるよう、やさしい日本語での発信を続けていきたいです」と抱負を述べました。
多文化共生社会に必要な視点と行動を学ぶ小さいながらも貴重な第一歩となりました。
多文化共生社会に必要な視点と行動を学ぶ小さいながらも貴重な第一歩となりました。
※2021年11月1日現在の名古屋市在住外国人 79,447人 、全市2,294,298人 (毎月の公募人口:統計なごやweb版より)
なおYoutubeに投稿した動画は、以下からご覧いただけます。
「コロナウイルスのワクチンでんわよやくのほうほう」
「コロナウイルスのワクチンまちあいしつ~せっしゅまで」
「コロナウイルスのワクチンせっしゅご~かえるまで」
「集団接種web予約の方法」
「コロナウイルスのワクチンでんわよやくのほうほう」
「コロナウイルスのワクチンまちあいしつ~せっしゅまで」
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