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国内ボランティア・インターンシップ報告(名古屋市国際交流課)


【派遣先】名古屋市役所 観光文化交流局 観光交流部 国際交流課

【2024年度】

参加者 人文社会学部 国際文化学科2年 山村奈那さん
期間 2024年7月から9月(約2ヶ月間)
参加目的
  • 多文化共生について、多くの人の考え方について触れ、より理解を深めること。
  • 公務員がどのような働き方をしているか、どのような仕事をしているかを間近で経験して自分の今後のキャリア選択の参考にすること。
  • 名古屋市国際交流課が行っている取り組みに参加し、運営・補助を行う中で、多文化共生をより多くの人に広めていく活動をすること
概要 国際交流課は、「外への国際化」(姉妹友好都市やパートナー都市との周年記念事業を中心とした交流の推進)と「内なる国際化」(地域における情報の多言語化や外国人市民の地域への参画促進等)といった幅広い業務を担っているのだと知ることができた。
また、8月は「名古屋市多文化共生推進月間」であったことから、市内各所で関連行事が開催されており、さまざまなイベントで運営補助や発表などを行うことができた。
主な内容は以下の通り。
  • 「名古屋市福祉コンシェルジュ研修」等、各種研修への参加
  • 「名古屋市多文化共生推進月間」関連行事での運営補助・発表など
  • 「ウクライナデー・リート」で運営補助
  • 「多文化共生を進める団体交流会」でのプレゼンテーション

主な研修・業務内容

■各種研修への参加
<名古屋市福祉コンシェルジュ研修>(日時:7月31日・場所:名古屋国際センター)
この研修では、外国人向けに提供されているサービスについて学んだ。同センターでは、生活情報や国際交流、ボランティアなどに関する情報を11言語で提供し、教育相談や法律相談、こころの相談など外国人に向けた多岐にわたる相談も行っているが、カバーできない外国人もいる。外国人の相談は、ことばや在留資格、制度の違い、価値観の違いなどによってそれぞれ事情が異なるため、一人ひとりと向き合い、外国人相談者が抱える個々の状況に応じた適切な場所へつなげることが重要だと知った。
<やさしい日本語研修>(日時:8月6日・場所:名古屋国際センター)
やさしい日本語や話し言葉と書き言葉について説明を受けた後、やさしい日本語への変換練習を個人・グループワークの2通りの方法で行った。「やさしい日本語は決して外国人だけのためではなく、日本人のためにもなる。単にやさしい日本語に変換するのではなく、伝える相手のことをしっかりと考えて伝えることが大切」という言葉が印象に残った。
<職員通訳者研修>(日時:8月29日・場所:名古屋城)
現在国際交流課で文書の英語翻訳を行っている方が講師を務め、通訳を行う時のポイントや必要なスキル、練習方法などを教わった。その後、実際に城内を見学。名古屋城職員の方の日本語の説明を、先ほど講師を務めた方に逐次通訳してもらいながら見学したので、名古屋城の歴史だけでなく、それを英語でどう通訳するのかも知ることが出来た。
■「名古屋市多文化共生推進月間」関連行事での運営補助や発表
名古屋市では毎年8月を「名古屋市多文化共生推進月間」とし、多文化共生に関する理解の促進や日本人市民と外国人市民との交流の推進を目的とした多くのイベントや講演会を実施していたため、さまざまな行事に関わることができた。
「家族でモノづくり体験 Jason先生に聞くアメリカと州のあんなこと」の冒頭で発表(8月7日・人権啓発センター・ソレイユプラザ)

イベントのチラシ

ワークショップの冒頭、小学生を前に多文化共生について発表。楽しんでもらえるようクイズを入れるなど工夫しながら無事に終えることができた。

画像出典:センターのイベント バックナンバー|なごや人権啓発センターソレイユプラザなごや (city.nagoya.jp)
講演会「インフルエンサーと見つめる多文化共生」で受付業務(8月8日・名古屋国際センター)

イベント案内

日本では特別なことがそこでは当たり前。国が違えば文化も違い、当たり前も異なってくることを改めて感じた。

画像出典:名古屋市:令和6年度名古屋市多文化共生推進月間講演会「インフルエンサーと見つめる多文化共生」(暮らしの情報) (city.nagoya.jp)

「世界のみんなと盆踊り」事前交流会で受付や軽食配布などの運営補助(8月9日・名古屋市国際センター)

会場に飾られたウズベキスタンの調度品や洋服など

会場にはウズベキスタンの調度品・服などが展示され、手に取ったり身に着けて文化を感じることができた。

ウズベキスタンの踊りと日本の盆踊りを輪になって踊る参加者たち

ウズベキスタンの踊りと日本の盆踊りを輪になって踊る参加者たち

今年度のメインイベント「世界のみんなと盆踊りー名古屋城で踊ろうー」で受付・運営補助(8月17日・名古屋城)

外国人と日本人が一緒に盆踊りを踊る姿を見て、一緒に楽しむことも多文化共生につながると感じた

外国人と日本人が一緒に踊る姿を見て、一緒に楽しむことも多文化共生につながると感じた。
■「ウクライナデー・リート」で運営補助(8月25日・東邦ガス「プロ厨房オイシス」)
8月24日のウクライナ独立記念日に合わせて開催されたイベント。「リート」とはウクライナ語で「夏」という意味。
一緒にウクライナの夏のスイーツ料理を作る中で、この地域で暮らすウクライナ避難民と交流してもらおうというこのイベントで、会場の準備や案内、調理の手伝い、片付けを行った。

参加者と作ったウクライナのスイーツ「リニウィ・ワレーニキ」

参加者と作ったウクライナのスイーツ「リニウィ・ワレーニキ」

厨房前に置かれたウクライナへの支援を呼びかけるポスター

厨房前に置かれたウクライナへの支援を呼びかけるポスター

■「多文化共生を進める団体交流会」でプレゼンテーション(9月6日・名古屋国際センター)
この交流会は、名古屋市で活動する多文化共生を推進する団体や行政の担当者等が、普段から顔の見える関係をつくり、多文化共生社会実現のために協力していけるようにと国際交流課が開催している行事。この中で「私がこれまで経験した多文化共生」と「多文化共生を実現するための課題」についてのプレゼンテーションを行った。8月中旬から発表準備を進めてきたとは言え、内容が難しく発表時間も長かったので緊張はしたが、楽しみながらプレゼンテーションを行うことができた。

団体交流会の案内

団体交流会の案内

インターンシップを終えて

私は多文化共生について、「国籍や文化などによって、誰もが嫌な思いをすることなく、楽しく生きることが出来る社会」であると考えていた。しかし、これだけではなくて「日本の文化を外国人に知ってもらい、日本人も外国の文化について知ること」も多文化共生にとても重要なことであると学んだ。日本で生活していく以上、自分の国と完全に同じ生活を行うことはとても難しい。そのため、「外国人にはある程度日本の文化を知ってもらいある程度合わせてもらい、かつ、日本人も外国の文化について知って理解する」というお互いに歩み寄る姿勢も大切だと思った。
抽象的に座学の中で学ぶことが多かった多文化共生を、実際に行動しながら学ぶことが出来て、とても良い機会になった。
このインターンシップで学んだことを大学生活や将来のキャリア選択に活かしていきたいと思う。
(インタンシップ報告書より抜粋)

【2023年度】

参加者 人文社会学部 国際文化学科2年 宮本夏苗さん
期間 2023年7月から8月(2ヶ月間)
参加目的
  • 行政の取り組みを知り、実際に自身が積極的に参加することで、地域貢献や多文化共生についての学びを深める
  • 異文化交流や自文化理解に関する行政の取り組みを学ぶことで、名古屋市の魅力を世界に発信するための方法を模索する
概要 7月中は毎週水曜日、主に名古屋市役所内で国際交流課の業務内容、市の観光や国際交流における課題、多文化共生プランなどについての理解を深め、8月には週2回程度、関連施設等に赴き、イベントの運営補助などを行った。
主な業務は以下の通り。
  • ロサンゼルス交歓高校生歓迎交流会に参加(7月12日)
  • なごや人権啓発センターソレイユプラザなごやで開催された親子向けイベントで、多文化共生に関するプレゼンテーションと運営補助(8月5日)
  • 職員向け「多文化対応力向上研修」に参加(8月8日)
  • 名古屋市多文化共生推進月間シンポジウムの市民向け講演会、会場設営・補助(8月11日)
  • 名古屋市交館で行われたイベント「ウクライナデー・イン・ナゴヤ」で運営補助(8月27日) 等

主な研修・業務内容

参加者全員が短冊に願い事を書いた七夕飾り

参加者全員が短冊に願い事を書いた七夕飾り

■ロサンゼルス交歓高校生歓迎交流会に参加

姉妹都市であるロサンゼルス市から訪れた4名の交歓高校生と1名の引率教師、名古屋市内の受け入れ高校やホストファミリーとともに交流会に参加した。交歓高校生たちが自身のルーツを紹介し、ダンスを披露したり、日本文化であるカラオケを披露したりと、日本と他国の文化交流を活発に行うことができる場であったと感じた。
日本の高校生と交歓高校生数人で日本の漫画やアニメについて話していた際には、自身の知らない日本アニメ曲を交歓高校生に紹介してもらい、他国に住む人々から見た日本文化の一側面を捉えることができた。
■親子向けイベントで、多文化共生に関するプレゼンテーションと運営補助

なごや人権啓発センターソレイユプラザなごやで開催された親子向けイベント「手づくりで感じるウクライナの文化! モタンカ人形作り」に参加した。前半は人権啓発センター職員や国際交流課のウクライナ人スタッフによる講演のほか、私自身も「多文化共生ってどういうこと?」と題したプレゼンテーションを行った。

発表者として登壇

発表者として登壇

会場に展示されていた多文化共生に関するパネル

会場に展示されていた多文化共生に関するパネル

また、ウクライナ人職員の話を通訳する際も、発表がより良いものとなるよう取り組むことができ、とても良い経験となった。
このような文化理解ができる機会は、多文化共生社会推進のために、そして名古屋市の多文化共生の目標である「お互いに認め合い、共にしあわせに生きていくこと」を達成していくための良い機会であると強く感じた。

会場に設置されたパネル

会場に設置されたパネル

■市民向け講演会での会場設営・補助

多文化共生推進月間シンポジウム「たしかに、そうだね!外国ルーツで困った経験」という市民向け講演会が開催され、会場設営などの準備を行った。
第1部では「僕はこんな感じで日本で育ちました」という内容で、外国にルーツを持つ2名の方の体験談を、第2部では、クロストーク形式でより詳しくお話を聞くことができた。多文化共生のためには、身の回りの人々をよく理解し、固定観念やイメージをなくしていく必要があると感じた。
■「ウクライナデー・イン・ナゴヤ」で運営補助

名古屋市公館で行われたウクライナデー・イン・ナゴヤというイベントに参加した。ウクライナを紹介する展示などの他、本物の卵にウクライナの伝統模様である「ピサンカ」のペイントをするワークショップや、在名ウクライナの方々によるダンス発表、ウクライナの民話「てぶくろ」を紹介するステージイベントなども行われ、ウクライナ文化について深く学ぶ機会となった。

ウクライナの伝統模様である「ピサンカ」

ウクライナの伝統模様である「ピサンカ」

色をつけている様子

色をつけている様子

インターンシップを終えて

名古屋市には多くの外国人が住んでおり、国際交流課では人々の生活を支えるため様々な取り組みがなされていることを学んだ。外国人を対象とした取り組みのみならず、日本人市民に向けたイベントなども開催されていることを知り、多文化共生社会に向けて行政がさまざまな働きかけをしていることを理解できた。
自身も8月におこなわれたイベントに発表者として参加をし、参加者に向けて自身の考えを共有することができ、とても良い経験となった。
また、その他市民を対象としたイベントや市役所職員を対象に開かれた講演会などに参加し、さまざまな人々と関わることで新たな考えや知識を得ることができた。名古屋市国際交流課でインターンシップをしたことで、外国人や名古屋市が抱える悩みを知ることができ、多文化共生社会実現のために、そして名古屋の魅力を世界へ発信するために私が取り組むべきことを明確にすることができたように感じた。
自身が他者に寄り添う姿勢を意識するとともに、自身の考えを共有することを忘れずに積極的に行動していきたいと思う。
(インターンシップ報告書より抜粋)

【2022年度】

参加者 人文社会学部 国際文化学科3年 岡本梨衣咲さん
期間 2022年7月から8月(2ヶ月間)
参加目的 名古屋市の多文化共生に関する業務やイベントに積極的に取り組むことによって、実際に公務員の仕事や実情を知ったうえで、自分にとって納得のいくキャリア選択をする。
概要 事前研修の後、ほぼ週1~2回のペースで名古屋市役所や関連施設に出向き、イベントの企画案作成や運営補助などを行った。主な業務は以下の通り。
  • 名古屋市役所職員向けのやさしい日本語研修講座に参加(8月3日)
  • なごや人権啓発センターで開催された人権セミナーで、多文化共生に関するプレゼンテーションとイベントでの運営補助(8月6日)
  • ウクライナ避難民支援事業(つどいの場)補助・参加(8月16日)
  • 職員通訳者研修の見学・補助(8月23日)
  • 名古屋市多文化共生推進月間シンポジウムの見学・補助(8月28日) 等

主な研修・業務内容

■名古屋市役所職員向けのやさしい日本語研修講座に参加
本講座は、やさしい日本語の必要性について職員の理解を深めることを目的としている。外部講師による講義のほか、「常用薬」「避難所」「炊き出し」など独特な言い回しを使った行政の文書を、外国人にも伝わるやさしい日本語に変換し、簡単なポスターを書いて会場に掲示するというワークを行った。
■なごや人権啓発センターで開催された人権セミナーでの発表と運営補助
セミナー冒頭で「多文化共生」を切り口とした子ども向けの発表をさせていただいた。
①名古屋には外国人がたくさん住んでいること、②仲良く暮らすためにはどうしたらいいのかという2点を、私自身の海外生活の経験を踏まえて、小学校低学年の子どもにも伝わりやすいよう言葉遣いや方法を工夫して発表した。
続いて行われた「インドってどんな国?インドについて知ろう!」というイベントでは、インド出身で名古屋国際センター地域市民教室の講師として活躍しているナタラージャン・ニーラカンダンさんを講師に迎え、同国のお祭りなどの文化や言葉について幅広く知るとともに、紙粘土を用いてインドの神様ガネーシャを作成するワークショップの補助を行った。

自らの経験を基に多文化共生について発表を行う岡本さん

自らの経験を基に多文化共生について発表を行う岡本さん

■ウクライナ避難民支援事業(つどいの場)補助・参加
愛知県内のウクライナ避難民の方を対象とした名古屋市主催の「ウクライナ語で話し合える「つどいの場」」が名古屋国際センターで行われた。イベントの前半では、名古屋国際センターによる日本語サポートサロン、名古屋市国際交流課による名古屋市からの支援物資について、愛知県多文化共生推進室による愛知県の支援事業についてのお話がされていた。イベントの後半では、NPOの日本ウクライナ文化協会の民間の団体の方々が中心となり、ウクライナ人同士の交流が行われた。

「つどいの場」で使用された資料

「つどいの場」で使用された資料

インターンシップを終えて

私は海外生活そのものが長かったことや、海外で多文化共生について考えることが多かったことがきっかけで、名古屋市国際交流課のインターンシップを志望した。市役所は市民にとってとても身近だということを、身をもって感じられ、将来公務員になるにあたっての心構えを学ぶことができた。公務員の仕事は、市民の暮らしに直接寄り添い、かつ大きな影響を与えることに魅力を感じた。部署内外等の仕事における関係だけでなく、市民の方々など幅広い人たちと関係を築く点に関しても、様々な観点を学べることから、成長できる面も多く感じた。インターンシップの目標として掲げた、私が公務員に向いているどうか見極めることに関しては今後引き続き考えていきたい。このインターンシップでは、市の職員の方々やインターンシップで出会った方々から多くのことを学び、とても充実した時間を過ごすことができた。

NHK名古屋放送局と名古屋市が協同して行った「ハロー!ネイバーズ」パネル展を見学

NHK名古屋放送局と名古屋市が協同して行った「ハロー!ネイバーズ」パネル展を見学

【2021年度】

参加者 人文社会学部 国際文化学科2年 大和礼奈さん
期間 2021年5月から8月(3ケ月間)
参加目的 ①行政の立場における多文化共生の仕組みづくりを知り、実際にどのように地域団体や住民の方々と関わっているのかについて学ぶこと
②名古屋市の多文化共生に関する課題に当事者意識を持ち、学生という視点を活かしながら様々な業務を積極的に行うこと
概要 事前研修の後、ほぼ週1~2回のペースで名古屋市役所や関連施設に出向き、イベントの企画案作成や運営補助、会議への出席、英語翻訳作業や資料作成などを行った。主な業務は以下の通り。
  • AI 翻訳のシステム化に向けた英語翻訳業務(7月6日 他)
  • 名古屋市役所職員向けの優しい日本語研修講座に参加(8月4日)
  • なごや人権啓発センターで開催された人権セミナーで、多文化共生に関するプレゼンテーションとイベントでの運営補助(8月6日)
  • 多文化共生推進月間に関連した国際交流課のイベントスペース出展・運営(8月14日)
  • オンラインシンポジウムへの参加・補助(8月24日)
  • 2022年1月開催予定の外国人交流事業の具体的な企画案出し
  • 他都市における地域日本語教室向け支援策調査の資料作成 等

主な研修・業務内容

■AI 翻訳のシステム化に向けた英語翻訳作業

名古屋市では、全国の自治体に先駆けてAI翻訳のシステム化を進めている。今回はその一環である英語翻訳作業の一部を行った。市が作成している日本語版と英語版の資料を参照しながら、外国人にとって理解が難しい漢字表記をわかりやすい英語表記に変え、翻訳用語集のデータベースに入力した。

実際に英語翻訳した用語集の一部

実際に英語翻訳した用語集の一部

■名古屋市役所職員向けのやさしい日本語研修講座に参加

本講座は、やさしい日本語の必要性について職員の理解を深めることを目的としている。外部講師による講義のほか、「マナーモード」「3 密を防ぐ」「炊き出し」など独特な言い回しを使った行政の文書を、外国人にも伝わるやさしい日本語に変換し、簡単なポスターを書いて会場に掲示するというワークを行った。

やさしい日本語ポスターをグループで作成・発表

やさしい日本語ポスターをグループで作成・発表

■なごや人権啓発センターで開催された人権セミナーでの発表と運営補助

セミナー冒頭で「多文化共生」を切り口とした子ども向けの発表をさせていただいた。
①名古屋には外国人がたくさん住んでいること、②仲良く暮らすためにはどうしたらいいのかという2 点を、小学校低学年の子どもにも伝わりやすいよう言葉遣いや方法を工夫して発表した。

名古屋市在住の親子22組を前にセミナーで発表する大和さん(写真左)

名古屋市在住の親子22組を前にセミナーで発表する大和さん(写真左)

発表に使用したパワーポイント

発表に使用したパワーポイント

続いて行われた「親子でモノづくり!リリアナさんとエクアドルについて知ろう!」というイベントでは、エクアドル出身で名古屋国際センター等の施設で翻訳・通訳者として活躍している佐伯リリアナさんを講師に迎え、同国の言葉や文化について幅広く知るとともに、身近な材料と道具を用いて楽器や伝統的なお面などを作成するワークショップの補助を行った。

エクアドルの民族衣装を着てワークショップの補助をする大和さん

エクアドルの民族衣装を着てワークショップの補助をする大和さん

■商業施設で開催された国際交流課イベントでの運営補助

イオンタウン千種の1 階イベントスペースで、名古屋市の多文化共生推進の取組や姉妹友好都市・パートナー都市の取組をパネル展示等で紹介する国際交流課としてのイベントが開催され、その運営に携わることができた。

イベントスペースの様子

イベントスペースの様子

展示物を見ながら来場者に説明

展示物を見ながら来場者に説明

インターンシップを終えて

名古屋市の多文化共生推進の裏では、地道な調査や現状分析、定量的な指標の策定などの様々な作業があるということを初めて知り、行政の立場における多文化共生へのアプローチが多岐にわたることを実感した。特に令和4年から施行される第3次多文化共生推進プランの策定や今後の事業の取組みについては、名古屋市の外国人住民・語学相談員・ NPO・学習支援室・企業などの様々な地域日本語教育に携わる方々の専門的知見を踏まえて意思決定がなされていることを学ぶことができた。
またイベントや行事においても市役所だけでなく、国際センターや外国人住民、大学などの様々な主体との連携で成り立っていることを実際に経験し、私自身も大学生として何か出来ることはないか考えさせられた。
インターンシップではただ国際交流課のデスクで業務を行うだけではなく、人権セミナーの運営やイオンタウン千種でのイベント運営、総合調整会議、シンポジウム等の機会に携わることができ、非常に貴重な経験をさせていただいた。改めて名古屋市における多文化共生の重要度は日々増しているということを身に染みて感じながら、実際に多文化共生の一翼を担う主体として働けたことを嬉しく思う。
(インターンシップ報告書より抜粋)