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看護実践スキルアップコース



看護実践スキルアップコースを受講して
★看護の基盤となる理論とスキルの習得し、看護実践力の向上を目指しませんか
★大学院進学へのステップを踏み出しませんか

概要

~科目等履修生制度を活用した看護実践スキルアップコース~
看護実践スキルアップコースは、科目等履修生として本コースの対象となる科目の中から2科目以上履修し、担当教員の指導のもと"ケーススタディ"を行った方に修了証を交付するものです。本コースを受講することにより、大学院の科目履修に加えて、臨床における課題に取り組むケーススタディの方法を身につけることができます。また、大学院への進学をご検討されている方には、本研究科の教員や大学院生との学びを通して、大学院生活をイメージできるようになります。

修了要件および流れ

  • 修了要件・・・・・2科目(4単位以上)の単位修得およびケーススタディ(1例)
  • コース期間・・・・・1年(1年半まで延長可能)
  • コース流れ
    前期(4月上旬~7月末) 2科目を受講
    8月 ケーススタディ受講申請書の提出
    9月 ケーススタディの指導教員決定
    後期(9月下旬~1月末) ケーススタディの実施
    3月 ケーススタディの発表、コース終了証授与
    *前期と後期に1科目ずつ受講する場合には次年度前期にケーススタディを実施します。

出願および選考の方法

  • 出願要件・・・・・・・・・看護師免許を有し、3年以上の勤務経験があること
  • 選考方法・・・・・・・・・書類選考および面接
  • 出願書類等提出期間・・・・毎年1月中旬~下旬(詳細は出願要項(リンク)をご確認ください)
  • 選考時期・・・・・・・・・2月上旬
  • 選考結果通知時期・・・・・3月上旬


名古屋市立大学科目等履修生(志願方法は、こちらのページをご覧ください。)

費用

117,000円~(名古屋市住民は107,000円~)

(内訳) 入学検定料 9,800円

入学料 33,200円(名古屋市住民は23,200円)

授業料 59,200円~(1科目29,600円)

ケーススタディ受講料 14,800円 ※別途、テキスト代等が必要な場合あり

コース修了者の声

修了後、大学院に進学された方へのインタビュー

Q:Aさんは、看護実践スキルアップコースを修了してから大学院のCNSコースに入学されたと聞いています。看護実践スキルアップコースを受講してみていかがでしたか?

A:私は、学校で学ぶことから離れずいぶん経っておりましたので、大学院進学がとても不安でした。看護実践スキルアップコースでの一年間は、その不安をなくし、大学院進学にむかって思い切って一歩を踏み出すきっかけとなりました。講義では、実際に大学院で開講されている科目を、先輩である院生の皆さんとともに学ばせていただき、とても楽しく過ごすことができました。ケーススタディでは、先生のご指導のもと、現場で自分が感じた疑問や悩みにじっくり向き合い、文献を読み、事例をまとめることができました。先輩方の修士論文発表会の後にケーススタディを発表する機会もいただきました。
Q:大学院進学はいつから考えておられたのですか?看護実践スキルアップコース受講は大学院進学を考える際に何か良い影響はありましたか?

A:私が大学院進学を決めたのは、入学の二年前でした。入学までの二年間のうち、はじめの一年間は、自宅から近い大学で科目履修生として学びました。次の一年間は進学希望の大学で科目履修しながら入試に備えたいと思っていましたが、それぞれの大学の良さもあり、進路を決めかねていました。そんなとき、先輩から名市大の看護実践スキルアップコースの存在を教えていただきました。進学希望分野の教授が担当されている複数の科目を履修させていただいたことで、「やっぱり私はこの先生に学びたい。名市大で学びたい」と気持ちが固まっていったように思います。
Q:大学院のCNSコースは実習があったり修得単位も多く大変だと思いますが、看護実践スキルアップコースを受講した事で役立っていることはありますか?

A:私は、二人の子どもを持ち、働きながら大学院に通っています。自由に学習できる時間に制限があったため、長期履修コースを選択したとしても単位修得は相当難しいだろうと感じていました。しかし、看護実践スキルアップコースを受講させていただいたことで、入学前の一年の間に必須8単位を修得することができました。おかげさまで私は、入学したばかりの不慣れな一年間を、少しのゆとりを持って乗り越えることができたと思います。忙しい方にこそ、おすすめのコースです。

科目等履修生の開講科目の概要

(*の授業科目は看護実践スキルアップコースの選択科目)
  • 1科目(2単位)は、90分授業×15回です。
  • 授業に出席し、課題を提出すると単位が認定されます。
  • 大学院は社会人も在籍しているため、授業は日中だけでなく夜間にも開講されています。
  • 修得した単位は、後日大学院に入学した場合に既修得単位として認められることがあります (修了要件になるかどうかは選択した科目やコースにより異なります)。
  • 科目ごとに、受入限度数があります。
授業科目名 授業内容
国際保健看護学特論 「国際保健(international healthおよびglobal health)」は歴史的にさまざまな流れをくむ比較的新しい概念で、統一された定義は未だありません。「国際保健学」がカバーする範囲についても同様です。国際保健というと、開発途上国の健康問題であるとか開発途上国での協力活動とか捉えられがちですが、決してそうではありません。本講義では、国際保健とは何かということを概観した上で、国際保健の主要なトピックについての理解を深め、健康と社会、世界のつながりを考えるための基礎を身に付けることを目指します。また国際保健の研究方法論の基礎を学び、研究実践のプロセスについて理解し、自身の研究計画の立案に活用することを目標とします。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員:樋口倫代 金子典代
疫学適用論 疫学とは「健康に関連する状態や事象の集団中の分布や決定要因を研究し、かつ、その研究成果を健康問題の予防やコントロールのために適用する学問」と定義されます。 地域や組織(職場や学校など)など何らかの条件で定義された「人の集団」を対象とし、「集団の健康」を診断するツールであるとも言えます。単に疾病だけではなく、すべての望ましくない健康状態のコントロール、さらには望ましい健康状態の増進の手段を講じるためにも必要となります。本科目では、疫学的な考え方や方法を身につけ、また、疫学分析に必要な統計学の基礎を理解することを目指します。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員:樋口倫代 金子典代
クリティカルケア
看護学特論*
クリティカルケア看護は、生命の危機状態にある人のケアであり、疾病の種類や病態を問わず、急性期から回復期、慢性期あるいは終末期などの時期的な区分もこえ、あらゆる年代の人々を対象とします。本科目では、このようなクリティカルケア看護の概念を理解し、対象となる人の特徴的な病態とその診断・治療をふまえて、生命の危機状態にある患者の看護問題を考えます。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員:益田美津美 薊隆文
高齢者看護学特論* 高齢者とその家族にとり必要な援助方法を探求するため,高齢者看護の基盤となる理論について学び、それをもとに現状における問題点や課題、さらにそれらに対する看護援助について理解を深めます。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員:原沢優子 小山晶子
精神看護学特論* この科目は、精神保健問題をもつ個人に対して精神看護の高度な知識と技術を用いて卓越した働きかけができるようになるために、精神看護理論および隣接諸科学の理論を理解した上で、エビデンスにもとづいた看護援助法について考察し効果的な援助法を探求することを目的としています。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員:香月富士日
精神看護援助特論I* この科目は、精神保健問題をもつ個人に対して精神療法的治療技法を適切に使うことができるようになるために、背景となる理論を理解し臨床で実践するための基礎的な治療技法を習得します。特に、精神科薬物療法、看護師の自己の治療的活用法、認知行動療法、対人関係療法に焦点を当て学習します。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員:香月富士日
精神看護援助特論II* この科目は、精神保健問題をもつ集団や家族に対して問題解決を適切に行うために、集団療法および家族療法の理論を理解し、臨床で実践するための基礎的な治療技法を習得します。家族療法においては、特に、家族心理教育を用いた複合家族、単家族への介入方法に焦点を当て学習します。
  • 開講時期:後期
  • 担当教員:香月富士日
理論看護学* 看護理論および看護理論に影響を与えている周辺諸理論を体系的に理解したうえで、それらの理論の看護実践への活用を目指します。活用に向けて看護理論を体系的に概観し、その諸理論の変遷と内容的構造と特徴を学びます。また、主要な看護理論家の哲学的基盤、重要概念及び看護実践への適用を理解し、看護の実践/教育/研究への活用について考察します。さらに、自らの関心ある領域において看護理論及び諸理論の適用の妥当性を考慮したうえで実践/教育/研究への具体的な活用について検討します。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員: 山邉素子
看護倫理学* 広義の生命倫理学の領域について、一般市民としての基礎知識とともに、医療従事者として「倫理的気づき」「問題解決能力」「組織改善」「関係者との対話」ができるように知識とプロセス管理を学びます。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員: 明石惠子 山邉素子 杉浦和子
緩和ケア看護論*
患者とその家族は、長い闘病生活を通して身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛など多様な問題に直面します。そのため、緩和ケアに求められる機能は全ての患者の苦痛の除去に向けて大きく拡大しています。患者のQOL向上のためには、長期的視点にたった継ぎ目のない支援が必要であり、このような支援を提供するための看護方法として、多様な対象に焦点を当て、症状緩和、End of Lifeケア、遺族ケアおよび倫理的問題について広く学習します。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員: 樅野香苗 益田美津美 原沢優子
コンサルテーション論* この科目では、臨床場面での実践的な問題解決を助けるためのコンサルテーションの概念や技術を理解し、専門看護師に必要なコンサルテーション能力の基礎を修得します。1コンサルテーション理論的基盤2コンサルテーション技術3コンサルタント-コンサルティ関係4コンサルテーションの実際をCNSの講義や演習を通して理解します。
  • 開講時期:後期
  • 担当教員: 香月富士日
フィジカル
アセスメント*
高度実践看護師として質の高い看護を提供するために、対象の身体・精神状況を正確にアセスメントして臨床判断ができる能力を備える必要があります。本科目はこうした能力を修得することを目的とし、複雑な健康問題をもった対象の身体・精神状況の系統的な診査と臨床看護判断を行うために必要な知識と技術を修得することを目標としています。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員: 益田美津美 薊隆文 山邉素子 原沢優子 横井靖子 今泉源
病態生理学* さまざまな健康障害をもつ対象に対して臨床看護判断を行いケアするためには、疾患の病態と生理に関する知識が不可欠となります。本科目では呼吸器系、循環器系、消化器系、腎・尿路系、・脳・神経系、運動器系、血液・造血器、内分泌・代謝系、をはじめ全身に発症する機能障害の病態と生理について学び、エビデンスに基づいた臨床看護判断とケアの実践を行うための知識を修得します。
  • 開講時期:前期
  • 担当教員: 薊隆文 益田美津美
臨床薬理学* 高度実践看護師として質の高い看護を提供するために、緊急応急処置、症状調整、慢性疾患管理に必要な薬剤を中心に、薬剤使用の判断、投与後の患者モニタリング、生活調整、回復力の促進、患者の服薬管理能力の向上を図ることができる能力を備える必要があります。本科目はこうした能力を修得することを目的とし、薬物治療の効果が安全にかつ最大限に発揮されるために必要な知識と技術を修得することを目標とします。
  • 開講時期:後期
  • 担当教員: 薊隆文 益田美津美

履修モデル ~履修科目とケーススタディをどのように結びつけて学習を深めるか~

  • ケーススタディは、履修した科目の担当教員が個別に指導します。
  • 2科目受講後、「ケーススタディ受講申請書」を提出し、ケーススタディの指導教員を決定します。
履修テーマ/学修目標 履修科目例 ケーススタディ例
理論に基づく看護実践のスキルアップ

特定の理論を用いた事例分析や看護 過程(看護問題の判断・看護計画・実施・評価)の方法を修得する。
理論看護学
クリティカルケア看護学特論
ロイ適応看護モデルを用いた集中治療室入室患者の看護実践
理論看護学
臨床薬理学
看護理論の活用による効果的な薬物療法への支援
倫理的看護実践のスキルアップ

倫理的な感受性を高めるとともに、倫理的問題への対応方法を修得する。
看護倫理学
コンサルテーション論
症例検討シートを用いた倫理的 問題の分析と対応
看護倫理学
緩和ケア看護論
終末期患者の治療方針選択に おける倫理的問題の分析と対応
臨床推論と臨床判断のスキルアップ

問診・視診・触診・聴診・打診の基本的 技術を身につけるとともに、病気を推定し、判断するプロセスを修得する。
病態生理学
フィジカルアセスメント
身体的な問題をもつ事例の臨床推論と臨床判断のプロセス
精神看護セラピーのスキルアップ

精神領域における認知行動療法、集団 認知行動療法、家族療法の理論と技術を修得する。
精神看護学特論
精神看護援助特論I
精神的な問題をもつ事例に対する認知行動療法的視点または家族システム論的視点の活用とその評価
精神看護学特論
精神看護援助特論II
看護倫理と高齢者看護のスキルアップ

超高齢社会の課題を認識するとともに、高齢者に起こりやすい倫理的問題とその対応方法を修得する。
看護倫理学
高齢者看護学特論
倫理原則に基づいた高齢者への看護実践