精神保健看護学
所属教員
所属教員一覧
(R6年4月1日現在)
(R6年4月1日現在)
教育内容紹介
- 大学院においては、次のような視点に立って教育及び研究指導を行っています。
精神疾患患者ご本人およびご家族への看護援助方法、支援方法を探求します。とくに精神科領域のリハビリテーション技法(家族心理教育・認知行動療法・ケアマネジメントなど)についての知識・技術を学び今後の発展の可能性を探求しています。また、看護職者の感情やメンタルヘルスに関するテーマについても取りあげ、多角的に検討します。平成24年度から精神看護専門看護師コースが開講されています。この件に関するお問い合わせは香月まで。(香月[E-mail]:katsuki(at)med.nagoya-cu.ac.jp)
注)宛先入力の際は(at)の部分を半角文字の" @ "に変換、入力して下さい。 - 学部では、看護師資格を有する香月・桐山・澤田・今泉の4名は、精神看護学概論、精神看護論、精神看護援助論、リハビリテーション看護論、臨地実習(精神療養生活系)などの精神看護学領域の科目の他、看護演習などを担当しています。
研究室メンバー紹介
● 香月富士日 名古屋市立大学 研究者データベース KAKEN
研究テーマ
- 家族心理教育の普及研究
- 摂食障害ご本人と家族へのケア開発研究
- うつ病の家族支援についての効果研究
- 不眠症に対する認知行動療法効果研究と普及戦略
- がん患者への認知行動療法的アプローチ
- 看護師の感情について
- 看護師のストレスマネジメントについて
最近の業績
- Katsui F, Takeuchi H, Watanabe N, Shiraishi N, Maeda T,Kubota Y, Suzuki M, Yamada A and Akechi A: Multifamily psychoeducation for major depressive disorder lasting more than one year: study protocol for a randomized controlled trial. Trials, 12 (15), 2014.
- Fujika Katsuki, Hiroshi Takeuchi, TakahikoInagaki, Tohru Maeda, Yosuke, Kubota, Nao Shiraishi, Hideaki Tabuse, Tadashi Kato, Atsurou Yamada, Norio Watanabe, Tatsuo Akechi, Toshiaki A. Furukawa: Brief multifamily Psychoeducation for family members of patients with chronic major depression: a randomized controlled trial. BMC Psychiatry, 18(1):207, 2018.
- Yamada A, Katsuki F, Kondo M, Sawada H, Watanabe N, Akechi T: Association between the social support for mothers of patients with eating disorders, maternal mental health, and patient symptomatic severity: A cross-sectional study. Journal of Eating Disorders. 9(1):8, 2021.
- Katsuki F, Watanabe N, Yamada A, Hasegawa T:Effectiveness of family psychoeducation for major depressive disorder: A systematic review and meta-analysis, British Journal of Psychiatry Open, 8, e148, 1-10, 2022.
- Fujika Katsuki, Atsurou Yamada, Masaki Kondo, Hanayo Sawada, Norio Watanabe, Tatsuo Akechi.: Association between social support for mothers of patients with eating disorders and mothers' active listening attitude: a cohort study. BioPsychoSocial medicine. 17. 1. 4-4, 2023
● 谷向仁 KAKEN
研究テーマ
- 身体疾患患者の認知機能、感情、睡眠に関する臨床研究
- がん患者の認知機能障害に関する教育プログラム開発
- せん妄や認知症に関する臨床研究および教育プログラム開発
- 向精神薬に関する臨床研究
- メンタルヘルス、ストレスマネジメントに関する研究
- フレーミング効果に関する研究
最近の業績
- Tanimukai H.Cancer-related Cognitive Impairment: Current Knowledge and Future Challenges. Seishin Shinkeigaku Zasshi, 117(8), 2015.
- Nakajima-Ohyama KC, Tansho K, Tanimukai H. An alarm on vitamin D therapy for Alzheimer's disease patients: a case with Alzheimer's disease whose symptoms were exacerbated under chronic use of eldecalcitol. Psychogeriatrics, 22(1), 2022.
- Ogawa M, Uchiumi A, Sato S, Hamakawa Y, Kobashi M, Aoyama T, Tanimukai H. Preliminary study of assessing cognitive impairment in older patients with chronic obstructive pulmonary disease by using a cognitive functional assessment tool via a touchscreen personal computer. Multidiscip Respir Med, 18,892, 2023.
- Matsuda Y, Tanimukai H, Inoue S, Hirayama T, Kanno Y, Kitaura Y, Inada S, Sugano K, Yoshimura M, Harashima S, Wada S, Hasegawa T, Okamoto Y, Dotani C, Takeuchi M, Kako J, Sadahiro R, Kishi Y, Uchida M, Ogawa A, Inagaki M, Okuyama T. A revision of JPOS/JASCC clinical guidelines for delirium in adult cancer patients: a summary of recommendation statements. Jpn J Clin Oncol, 53(9), 2023.
- Nakajima-Ohyama KC, Shizusawa Y, Uchiyama S, Kishi Y, Tanimukai H. Usefulness of gabapentin as an alternative/adjunct therapy for delirium: A retrospective observational study. Journal of Nippon Medical School, 91(2) in press.
● 桐山啓一郎 名古屋市立大学 研究者データベース KAKEN
研究テーマ
- 精神疾患・精神障害をもつ当事者の希望を反映した看護実践に関する研究
- 一般病棟における身体拘束最小化に関する研究
- 看護職者のメンタルヘルス支援に関する研究
最近の業績
- 桐山啓一郎,松下年子:統合失調症患者の自己決定能力向上を意図した療養計画の試み-看護師の支援を得て患者自らが療養計画を立案・実施・評価する-,アディクション看護,14(1):3-11,2017.
- 桐山啓一郎,松下年子:一般病棟における身体拘束の実態と看護の課題-東海地方を対象とした郵送式質問紙調査の結果より-,総合病院精神医学,31(4):430-439,2019.
- 桐山啓一郎,松井陽子,矢吹明子:精神看護学実習中の倫理カンファレンスに参加した看護学学士課程の学生の思考と学び,日本看護倫理学会誌,13(1):63-71,2021.
- 桐山啓一郎,松下年子:一般病棟の看護管理者が報告する身体拘束最小化の看護,総合病院精神医学,34(2):159-168,2022.
- 桐山啓一郎:看護師が語る精神科救急入院料認可施設での患者の希望に基づく看護,三重看護研究会誌,6(1):2-10,2023.
● 澤田華世 KAKEN
研究テーマ
- 精神科看護師のメンタルヘルスに関する研究
- LGBTQのメンタルヘルスに関する研究
最近の業績
- 澤田華世,香月富士日: 看護師を対象とした首尾一貫感覚の研究に関する文献レビュー,名古屋市立大学看護学部紀要, 14:9-17,2015.
- 澤田華世,香月富士日: 精神科看護師の首尾一貫感覚(SOC)とストレス対処過程との関連について, 名古屋市立大学看護学部紀要, 17:1-9,2018.
- Fujika Katsuki, Atsurou Yamada, Masaki Kondo, Hanayo Sawada, Norio Watanabe, Tatsuo Akechi,Paola Rucci: Development and validation of the 10-item Social Provisions Scale (SPS-10) Japanese version, NAGOYA MEDICAL JOURNAL ,56(4): 229-239, 2020.
- Atsurou Yamada, Fujika Katsuki, Masaki Kondo,Hanayo Sawada, Norio atanabe,Tatsuo Akechi:Association between the social support for mothers of patients with eating disorders, maternal mental health, and patient symptomatic severity:A cross-sectional study. Journal of eating disorders,9(1):8,2021.
- 澤田華世,香月富士日,他:ゲイ・バイセクシュアル男性の人生の満足度に影響を与える心理的要因の探索.日本精神保健看護学会誌,32(1),10-18,2023.
● 今泉源 名古屋市立大学 研究者データベース KAKEN
研究テーマ
- 精神科看護師の倫理的行動に関する研究
最近の業績
- 今泉源,香月富士日:精神科看護職者の倫理的行動と虐待的行為に関する現状と課題,日本社会精神医学会雑誌,29巻4号,271-281,2020
- 今泉源,香月富士日:精神科看護師の倫理・道徳の測定に関する文献検討,なごや看護学会誌,4巻2号,2-14,2022
- 今泉源:精神科病院における身体的治療・終末期医療に関連する意思決定場面に対する看護師の認識,日本精神保健看護学会誌,31巻2号,71-77,2022.
- 今泉源,香月富士日:精神科看護師の倫理・道徳に関する海外文献の検討,なごや看護学会誌,5巻2号,2-11,2023.
- 今泉源,香月富士日:精神科病院において看護者が認識する倫理的風土に影響を及ぼす要因,日本精神保健看護学会誌,32巻1号,38-47,2023.
学部ではこのような教員の研究を活用して、より深い内容の講義や演習を行っています。
4年生のゼミでは精神看護領域に興味を持った学生が活発に意見交換しています。
4年生のゼミでは精神看護領域に興味を持った学生が活発に意見交換しています。
臨床准教授 | 菊池美智子 | もりやま総合心療病院 精神看護専門看護師 |
臨床准教授 | 服部希恵 | 名古屋第一赤十字病院 リエゾン精神看護専門看護師 |
臨床准教授 | 石川恵己 | 共和病院 精神看護専門看護師 |
臨床准教授 | 中山元佳 | 名古屋大学附属病院 リエゾン精神看護専門看護師 |
研究事例
大学院看護学研究科では、これまでのところ、次のようなテーマで、修士論文が書かれています。
1.修士論文
- 精神科病院に勤務する看護職のリカバリー志向性とワーク・エンゲージメントの関連
- 精神科看護師における感情労働、スティグマ、バーンアウトの関連
- 精神科看護師の患者への感情~精神科看護師のパーソナリティと患者への態度との関係~
- 新卒看護師の認知特性とバーンアウトとの関連
- 自傷患者に対して精神科看護師が抱く感情と情緒的態度との関連
- 精神科病棟看護師の心的外傷経験とレジリエンス、職場内サポートとの関連
- 若年アルコール依存症の小児期生活環境について
2.博士論文
・精神医療福祉領域のリカバリー支援に関する研究
令和4年度大学院生です。
修士課程6名(CNSコース3名)、博士課程6名
令和2年度大学院生