遺伝情報学
スタッフ
星野 真一
[教授]
宇田川 剛
[准教授]
稲垣 佑都
[助教]
教育・研究
- 真核生物のmRNA分解開始を標的とした新しい遺伝子発現制御の分子機構
- mRNA動態を制御する新規Gタンパク質ファミリーの機能解析
- ストレスによる遺伝子発現制御とアポトーシス制御機構の解明
- 異常なmRNAを分解するRNA品質管理機構の解明と遺伝性疾患への臨床応用
- RNAの細胞内動態制御
- RNA代謝と疾患
研究概要
- RNA代謝研究を通して生命現象の謎を解明する-
ヒトゲノムの完全解読以降、RNA代謝の研究は急速な勢いで進展しつつある。私達は、遺伝子発現において特に遺伝情報であるmRNAの転写後調節における制御機構を解明し、いまだ未解明である種々の生命現象の根底に存在する分子メカニズムを明らかにすることを第一の目的として研究を進めている。また、これらの基礎研究から得られた成果に基づき、癌、遺伝性疾患、神経変性疾患等の疾患治療への応用を目指している。
ヒトゲノムの完全解読以降、RNA代謝の研究は急速な勢いで進展しつつある。私達は、遺伝子発現において特に遺伝情報であるmRNAの転写後調節における制御機構を解明し、いまだ未解明である種々の生命現象の根底に存在する分子メカニズムを明らかにすることを第一の目的として研究を進めている。また、これらの基礎研究から得られた成果に基づき、癌、遺伝性疾患、神経変性疾患等の疾患治療への応用を目指している。
図1 翻訳終結がmRNA分解を引き起こすトリガーとしてはたらく
分子生物学の中心原理であるセントラルドグマにおいて、遺伝情報であるmRNAが翻訳された後何を引き金として分解されるのかという点については不明でした。私達は酵母の遺伝学を用いた解析から、翻訳終結がmRNA分解を引き起こすトリガーであることを明らかにしました。すなわち、翻訳を終えたというシグナルがmRNA分解を引き起こすシグナルとなっていることをはじめて示しました。
図2 mRNA分解開始機構の解明
mRNA分解の律速段階は、分解の第1段階である3’末端ポリA鎖の短縮化過程にありますが、翻訳終結因子が翻訳終結と共役してポリA鎖の分解を制御していることを証明し、mRNA分解開始の分子機構を解明しました。
図2 mRNA分解開始機構の解明
連絡先
〒467-8603 名古屋市瑞穂区田辺通3-1
名古屋市立大学 大学院薬学研究科 医療機能薬学専攻
遺伝情報学分野
E-mail:hoshino<at>phar.nagoya-cu.ac.jp
TEL & FAX:052-836-3427
薬学研究科広報委員会
名古屋市立大学 大学院薬学研究科 医療機能薬学専攻
遺伝情報学分野
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