東海地方初、国内4か所目となる「運転外来」を4月より開設
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター眼科では、令和7年4月より、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金ならびに視覚障害者の安全運転支援プロジェクトのサポートのもと、眼科医療機関としましては、東海地方では初めてで国内4か所目となる運転外来を開設することとなりましたので、お知らせいたします。
- 運転外来を開設する趣旨
現在、日本においては視力が良好であれば自動車運転免許の取得・更新が可能ですが、緑内障などの疾患による視野障害に気づかず運転を続けているケースも少なくありません。その結果、事故につながるリスクが懸念されます。
実際に、西葛西・井上眼科病院および新潟大学の緑内障患者を対象とした運転外来データの解析では、比較的重症の患者を含む64%が運転時の見えづらさや不安を感じておらず、「運転に問題がない」と回答していました¹⁾。
本運転外来では、ドライビングシミュレーターを用いて市街地での運転を模擬体験していただきます。左右からの飛び出しに対する反応や、信号・標識の見落としがないかをチェックするとともに、リプレイ機能を活用し、ご自身の視線の動きを確認していただきます。視野検査結果と併せて、患者さんやご家族に安全運転に関する具体的なアドバイスを提供いたします。
1)【掲載誌】Scientific Reports
【論文タイトル】Discrepancy and agreement between subjective symptoms and visual field impairment in glaucoma patients at a driving assessment clinic
【著者】國松志保、福地健郎、高橋政代、溝田淳、井上賢治
【doi】10.1038/s41598-024-84465-2
- 開設時期
令和7年4月(予定)
- その他
詳細につきましては、令和7年4月以降、東部医療センター眼科のホームページにてご覧ください。
【東部医療センターホームページ眼科URL】
https://w3hosp.med.nagoya-cu.ac.jp/toubu/department/ophthalmology/
東部医療センターホームページ眼科