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SDGs活動紹介

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カリウムチャネル阻害薬による抗がん剤耐性の克服



活動の概要 【研究の背景】
・抗癌剤治療では、癌細胞が薬剤耐性を獲得することにより、薬剤の効果が減弱することがあるため、抗癌剤耐性の克服や回避を可能とする薬剤の開発が期待されています。
【研究の概要】
・骨肉腫・軟骨肉腫細胞において、カルシウム活性化カリウムチャネルKCa1.1阻害薬が薬剤トランスポーターの発現を阻害することで、化学療法剤耐性を克服させることを発見しました。
・前立腺癌細胞において、KCa1.1阻害薬がアンドロゲン受容体のタンパク分解を抑制することで、抗アンドロゲン剤耐性を克服させることを発見しました。
活動の時期 2021年9月(論文発表)、2021年12月(論文発表)
researchmap URL https://researchmap.jp/crescendo
関連する論文 Susumu Ohya, Junko Kajikuri, Kyoko Endo, Hiroaki Kito, Elghareeb E. Elboray, Takayoshi Suzuki: Ca2+-activated K+ channel KCa1.1 as a therapeutic target to overcome chemoresistance in three-dimensional sarcoma spheroid models
Cancer Sci. 112(9), 3769-3783 (2021).

Susumu Ohya, Junko Kajikuri, Kyoko Endo, Hiroaki Kito, Miki Matsui: KCa1.1 K+ channel inhibition overcomes resistance to antiandrogens and doxorubicin in a human prostate cancer LNCaP spheroid model
Int J Mol Sci. 22(24), 13553 (2021).
期待される効果、今後の展望 ・カリウムチャネルKCa1.1増幅がみられるタイプの癌では、KCa1.1阻害薬が、化学療法剤や抗ホルモン剤に対する薬剤耐性の克服に有効であることが期待されます。
・今後、様々な癌種における抗癌剤耐性獲得におけるカリウムチャネルの役割を明らかにすることにより、癌薬物療法に貢献することが期待されます。
所属 医学研究科
氏名 大矢 進
専門分野 薬理学