USM(マレーシア科学大学)研修報告
活動の概要 | USM短期研修は「グローバル未来都市共創に資する次世代研究者エンパワメントプログラム」の一貫です。同プログラムは、すべての研究科のあらゆる研究分野の博士後期課程・博士課程学生を対象に選抜を行い、経済的な支援を行うとともに、学生個々の着実・堅実な研究力に上乗せする形で「プレゼン力」「交渉力」「合意形成力」「行動力」というスキルセットを獲得させること(エンパワメント)を目的としています。今年度より始まった本研修では、現在まだ顕在化していない問題も含めた、都市が抱えるさまざまな社会課題を通じてそれぞれの研究課題を俯瞰的にとらえる能力を鍛え、幅広い視野と情報発信力・交渉力を涵養することで、個々人のキャリア開発につなげるとともに、未来都市共創に資する新たな博士人材を創造することを目的としています。 参加したのは、医学研究科から上木あかねさん、薬学研究科から藤田みのりさんの2名で、人間文化研究科の曽我幸代准教授と林敏博寄附講座准教授が引率しました。参加者は、事前にSDGsを学ぶ事前研修を受け、持続可能な社会づくりとは何かを考える機会をもったうえで、2022年9月12日から19日にかけて、マレーシア・ペナン島にあるマレーシア科学大学に赴き、約1週間の研修を受けました。この実施にあたっては、USMのJCC(Japan Culture Centre)の協力を受けています。 USMでは、マレーシアが抱える文化・医療・難民・貧困・飢餓等の社会課題について、社会学部や生物学部の教授陣が講義をしてくださったり、難民が通う学校でのボランティア活動を行ったり、大学内にあるイスラム開発管理センター、麻薬センターや海洋センターを視察して、どのような問題を扱い、研究しているのかの概要説明を伺ったりしました。いくつかの講義や視察、市内のフィールドワークを経て、参加者は自らの専門知を生かして、最終プレゼンテーションを行いました。 本研修の詳細については、別添の「USM研修レポート」をご確認ください。 【参加した学生の感想(一部抜粋)】 研修では、マレーシアの歴史や貧困に関する講義の聴講、難民学校でのボランティア活動、研究施設訪問(ハラル、薬学、海洋学)などを行いました。今回の研修を通じて、人種や宗教が違っていても争うことなくお互いを尊重しあうマレーシアの多文化共生について理解を深めました。最終日のプレゼンテーションは、日本が今後多民族・多宗教国家になった場合、管理栄養士として私にできることは何かについて考える良い機会となりました。 |
活動の時期 | 2022年9月 |
難民学校の子どもたち
Centre for Drug Researchのラボ見学
センター長、事務官、バディとのお別れ会