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間質性肺炎モデルマウスを用いた 創薬研究



活動の概要 間質性肺炎発症の原因は特定されておらず、ステロイド、抗線維化薬による治療には限界があるため、より有効な治療薬開発が待たれている。またコロナウイルスの世界的な流行により、そのニーズはより高いものとなった。本研究は、創薬を進めるうえで大きな制約であった治療薬開発のためのモデル不足を解消するものです。提供するモデルは、動物モデルとして、1. iRA-ILD(関節リウマチ関連間質肺炎)モデル、2. iUIP(特発性肺線維症)モデル、また短期評価系として、3PCLS(肺組織薄切片培養)モデルを開発しました。
活動の時期 2022年1月論文発表
関連URL http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/neurogenet/index.html
researchmap URL https://researchmap.jp/read0094070
関連する論文 ・iRA-ILDモデル
Kanazawa, S., et al. (2006). "Aberrant MHC class II expression in mouse joints leads to arthritis with extraarticular manifestations similar to rheumatoid arthritis." Proc Natl Acad Sci U S A 103(39): 14465-
14470. Terasaki, Y., et al. (2019). "Effect of H2 treatment in a mouse model of rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease." J Cell Mol Med 23(10): 7043-7053.
・iUIPモデル
Miura, Y., et al. (2022). "Bimodal fibrosis in a novel mouse model of bleomycin-induced usual interstitial pneumonia." Life Sci Alliance 5(1): e202101059.
・肺炎モデル概要
三浦陽子、金沢 智 間質性肺炎モデルマウスの構築、分子呼吸器病、2020 第24巻第1号:16-19.
・PCLSモデル (投稿論文準備中)
関連する特許 特許第5099550号、特許第5888693号
特許第6369922号、特許第6675739号、特許第6512594号
期待される効果、今後の展望 本モデルを用い線維化阻害薬の評価のみならず、薬剤性間質性肺炎のリスク評価を行います。創薬時の時間的な制約を考え、まずPCLSモデルでのプレスクリーニング(培養系、短期間で評価する)を行い、iUIPモデル、iRA-ILDモデルでの実験に移行する基本スキームを考えています。本モデルを軸に、SARS-CoV-2関連の研究も進めており、間質性肺炎とCOVID19発症の新たな関連性が見えてきています。本研究は、この視点からも共同研究を進めることが可能です。
所属 医学研究科 細胞分子生物学分野
氏名 金澤 智
専門分野 免疫学、分子生物学

2022年発表学術誌、表紙となる @LSAjournal 2022年1月5日

2022年発表学術誌、表紙となる
@LSAjournal 2022年1月5日

@LSAjournal 2021年11月3日 (Video message)

@LSAjournal 2021年11月3日
(Video message)