学部・研究科・附属病院の歴史
学部・研究科・附属病院の歴史
今川 正良
平成18年(2006)4月の公立大学法人化時において、大学間交流協定締結校はたったの6校で学内に専用のスペースもない状態でした。そこで海外との協定締結校を毎年増やすと共に学生や教職員の協力のもと交流を進め、平成20年(2008)3月にやっと国際交流推進センター設置にこぎつけました。しかし設置時点の体制は質的・量的共にまだ十分とはいえず、早く一人前のセンターに成長させようという意味を込めて名称に「推進」を付けることとしました。長期・短期の交換留学に加え、Talk Timeの実施、国連食糧農業機関 (FAO) へのインターンシッププログラム、大学院生の国際学会発表支援などユニークなサポートプログラムを提供すると同時に事務局の充実も図りました。その結果、第一期中期目標最終年度の平成23年(2011)度末には協定締結校は22校に増え、センター専任スタッフが様々なサポートを行えるようになりました。
協定締結校は令和3年(2021)1月現在48校と更に増えましたが、非英語圏・非中国語圏の大学が約3分の2を占めています。当初英語のみでスタートしたTalk Timeは、中国語、ドイツ語、韓国語まで広がり、国際学会発表支援も全研究科の大学院生が利用しています。正に世界全域に羽ばたきつつあります。頼もしい限りです。国際感覚を身につけるにはどのようなアプローチでも構いません。センターは多種多様な要望に応えるべく日々努力しており益々の充実が期待されます。学生の皆さんには、国際交流センターを上手に利用し、ご自身の成長に繋げて欲しいと心より祈念しています。
今川 正良
(初代国際交流推進センター長、現 名古屋市立大学名誉教授)