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研究科長・病院長挨拶

看護学部・看護学研究科

看護学研究科長
堀田 法子

 看護学は、生老病死という人々の健康に深くかかわる学問です。激動する社会情勢の中、医療の高度化や専門分化、チーム医療の推進、人々の健康に対する関心の高まりによって、看護職は高度な知識や判断力が求められています。
 看護学部は、平成11年(1999)に設置され、大学院看護学研究科博士前期課程、博士後期課程、専門看護師(CNS)教育課程を設け、今年で22年を迎えます。これまでに1421名の学部生を、252名の博士課程修了生を輩出し、看護師、保健師、助産師や教育研究者の育成に邁進しております。
 現在は、国際活動を視野に入れた国際協同研究の更なる活動を積極的に検討しています。
 国際交流プログラムでは、韓国ハルリム大学、モンゴル国立医科大学や東ティモールパーツ大学と協定を締結し、毎年学生間交流を積極的に行っています。協定校を増やし、多くの教員や学生が活躍できるように環境を整えていきたいと思います。さらに、大学院に留学生の受け入れも進めていきます。
 平成30年(2018)には、学部20周年記念式典を開催しました。卒業生は、在宅ケアに関する新しい試みで起業したり、大学教員、看護実践家など、名古屋市、愛知県はもとより全国、海外で活躍しています。教員として心強いばかりです。
 平成31年(2019)には、大学院部局化をしました。F.ナイチンゲールは、看護とは進歩し続けていかない限り、まさに退歩しているという。切磋琢磨して研究を重ね更なる知の創出を展開し、看護学という学問を発展すべく着実に歩んでいきたいと思います。
 大学創立70周年を迎えた令和2年(2020)は、世界が新型コロナウイルスに翻弄され社会は多大な影響を受けています。本学も同様に卒業式や入学式が開催できず、遠隔授業が実施されています。そして最前線で闘う医療者への敬意と感謝の念が堪えません。
 これから先、大学創立80年、100年を迎えるにあたり、社会情勢の変化に対応できる医療者を育成していく学部・研究科として、人々の健康に寄与できる優れた人材が育ってくれることを心から願います。
 今後ともご指導・ご支援をいただけますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。