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同窓会長祝辞

薬友会

薬友会会長 河村 典久

薬友会会長
河村 典久

 名古屋市立大学開学70周年を迎え、お祝いとともに一言ご挨拶を申し上げます。
 薬学部は、明治17年(1884)創立の名古屋薬学校の端を発し、137年の歴史を持っております。私が大学へ入学したのは昭和36年(1961)4月で、前年までの入学試験は国立一期と二期の中間にありましたが、国立一期と同時期になりました。当時の大学の校舎は田辺通の木造2階建てや、階段教室など、女子医専当時の教室が残っていました。
 薬学部は山崎川を挟んで萩山町にあり、のこぎり屋根の実験棟で冬には雪が振り込むことがありました。昭和37年(1962)夏の陸上競技部合宿の時、集中豪雨で山崎川に架かる木製の鼎橋が流出し、田辺通校舎と萩山町校舎の往来にはさらに上流の大殿橋を渡らなければならず、急遽連絡のために木製の鼎小橋が架けられました。今では山崎川桜の格好の写真スポットとなっています。
 昭和40年(1965)から、薬学部が新しい研究棟が田辺校舎に部分完成し、その後、近代的な図書館講堂完成と共に古い木造の建物は次第に鉄筋コンクリートにまとめられました。当時としては近代的な建物も、現在ではその面影もなく、すべて全く新しい研究棟、講義棟、講義棟、講堂が完成しました。その中で、今では薬友会館が最も古い建物となってしまいました。
 薬友会では、古い資料の保存を行っております。これまでに卒業アルバムや、故今枝一男先生からの元素標本を預かっております。会員の皆さんの中で資料の寄贈をしていただける方は、薬友会本部までお問い合わせいただければ幸いです。