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同窓会長祝辞

ひさぎ会(名古屋市立女子短期大学同窓会)

ひさぎ会会長
角田 茉瑳子

 この度は、名古屋市立大学開学70周年記念を迎えられ、心より御祝い申し上げます。
 今の世の中の厳しい動きにもかかわらず、桜は、今、満開に咲きほこり、やさしい香りを放っています。
 以前、名古屋市立女子短期大学は、北千種に学舎がありました。(今は名市大になっています。)
 そこには、うつくしい桜やツツジが何本もあり、春には満開に咲きほこり、人々を幸せな気持ちにしてくれました。
 私は、その時代よりさらに昔で、黒川に学舎があった時代に学ばせて頂きました。そこにも桜はありました。
 名市大と名市短が合併した折、記念として名市短卒業生は、桜の花びらを形どった石碑を、北千種の学舎の庭に残してきました。
 いつの間にか、桜は私の心の中に、なつかしい思い出として根づいていきました。
 今、私は桜を見るたびに、昔を思い出し、心がやすらぎます。
 自分のすべての力を使って、枝々いっぱいに花を咲かせ、人々を幸せにする木。なんてすばらしい木なんでしょう。私は桜の木ように生きていきたい。
 そんなことを思っています。
 桜に囲まれて学生時代を送った良き時代を持てましたことを、今さらながら感謝しています。
 名市大の前身として生き続ける名門校名市短。そんな名市短の卒業生は、自分の持てる力をすべて出しきって花を咲かせ、名市大の卒業生と共に、微力ながら、人々の幸せ作りの力になれたらなあと、桜を見ながら願っています。