名古屋市立大学の歴史
名古屋市立大学の歴史
平成26年(2014)秋、郡健二郎学長のリーダーシップのもと、「大学憲章」が制定され、「名古屋市立大学未来プラン」が策定された。大学憲章は、「前文」と6分野15項目にわたる細目から構成されている。まず前文を以下に掲げる。
「名古屋市立大学憲章」
前文
名古屋市立大学は、自然の恵み豊かな濃尾平野の大地に抱かれた中部圏の中心都市である名古屋市の市民によって、1950年に設立された。
医学部、薬学部からなる公立大学として開学した本学は、名古屋薬学校(1884年開校)と名古屋市立女子高等医学専門学校(1943年開校)を源流とする。その後、地域社会の要請に応えて学術的貢献領域を拡充しつつ、2006年には公立大学法人化を果たし、現在、6学部7研究科を有する都市型総合大学となり、さらなる進化を遂げようとしている。
本学は、これまで一貫して地域に開かれ、広く市民と連携し、協働してきた。科学・技術・芸術・文化・産業・経済の発展と医療・健康福祉の向上に寄与し、それぞれの分野で、知性と教養に溢れ、創造力に富んだ次世代を担う有為な人材を輩出している。
教職員、学生をはじめ、本学に集うすべての人は、市民の負託に応え、真理を探究し、本学が人類の幸福に資する実践的な研究成果を世界に発信する「知の創造の拠点」となるため、今後も果敢に行動していくことを誓い、ここに大学憲章を制定する。2014年10月28日
大学憲章
大学憲章
この前文のもとに、「研究」に関しては、「1 創造性豊かなトップレベルの研究の実践」「2 地域社会の明るい未来を育む研究拠点機能」「3 国際的・学際的研究への挑戦」の3項目が、「教育」に関しては、「1 個性に即した人生の思考基盤となる教養の涵養」「2 次世代をリードできるバランス感覚に優れた人材の育成」「3 きめ細やかでぬくもりのある教育の実践」の3項目が、「社会貢献」に関しては、「1 地域社会への貢献」「2 研究教育成果の還元」の2項目が、「大学病院」に関しては、「1 安全で開かれた医療の提供」「2 質の高い医療人の育成」の2項目が、「国際化」に関しては、「1 国際社会への貢献」「2 多文化共生社会の実現」の2項目が、「大学運営」に関しては、「1 自主・自立の精神に基づく大学運営」「2 健全な財政運営と施設環境の整備」「3 時代の潮流に応じた改革・改善」の3項目が謳われた。
「未来プラン」では、まず「4つのビジョン」として、①誇りを持ち、愛される名市大、②名古屋市と共に発展する名市大、③戦略性を持って世界に飛躍する名市大、④経営基盤が安定した名市大、を掲げた。そして、これに基づいて「名古屋市立大学の明るい未来―未来プラン―」として、Ⅰ総論、Ⅱ教育、Ⅲ研究、Ⅳ社会貢献、Ⅴ国際化、Ⅵ附属病院、Ⅶ大学運営・財務内容の改善、Ⅷ業務運営の改善の8分野にわたって52項目のプランを掲げた。これらのプランの実現に関しては、ⅰ1年以内に実現させる事項、ⅱ今後4年間(平成29年度末まで)に実現させる項目、ⅲ今後8年間(平成33年度末まで)に実現させる項目、ⅳ15年後を見すえながら実現に向けて取り組む項目、の4つ実現期間に分けて事項を提示した。また、これに対応して「各学部・研究科未来プラン」が策定された。
なお、令和2年(2020)10月現在、第二次の「名古屋市立大学未来プラン」の策定作業が進行している。
未来プラン
未来プラン