学部・研究科・附属病院の歴史
学部・研究科・附属病院の歴史
医学部は、2007年度に本学医学教育の学修成果として、領域1:科学者としての医師、領域2:臨床家としての医師、領域3:社会における医師、領域4:プロフェッショナルとしての医師の4領域17項目よりなる卒業時コンピテンシーを策定し、各学年で4領域を巡回しつつ、徐々に能力を必要水準まで高める学修成果基盤型教育を基本方針としています。
3年生1月から4年生12月までに臨床医学を学び、共用試験Computer Based Testing (CBT)、臨床技能試験Objective Structured Clinical Examination (OSCE)に合格すると仮免許student doctorの資格が与えられます。新カリキュラムに基づいて、2019年1月から72週間の診療参加型臨床実習が始まりました。Common diseaseを学ぶため関連病院にも実習にご協力いただいております。2020年度からpost-Clinical Clerkship (CC)-OSCEが本格導入されます。
2019年10月7日から1週間にわたって、日本医学教育評価機構(JACME)による医学部教育の認証評価を受審しました。2017年9月に医学教育分野別評価受診委員会を設置し、全教授が分担して自己点検評価報告書を執筆しました。それまでカリキュラム企画・運営委員会が教育のすべてを担ってきましたが、教育を評価、改善するシステムが必要なことがわかり組織の改革も推進しました。2018年度には医療人育成推進センターを設立し、医学教育を研究・分析してカリキュラムや入学試験に反映させるためInstitutional Research (IR)部門も設立しました。さらにカリキュラム評価委員会を設置し、外部委員からカリキュラムを評価していただく体制を整えました。学生たちもカリキュラム作成に参画しております。幸いにも多くの方のご尽力により、適合を受けることができました。
このような医学教育改革のさなかに世界的コロナ感染症にみまわれ、講義、実習共に中止せざるを得なくなりました。医学部はいち早くWEB講義を立ち上げ、ICT教育に関するワーキンググループを組織し、有志の先生方がすべての学生と密な連絡を取り、学生の不安を取り除く努力をしてくれました。
今後も、医学部の理念と目的のひとつである「人間味にあふれ、深い医学知識と技術を備えた医師を養成する」ために、皆さんのお力添えを賜りたいと思います。