学部・研究科・附属病院の歴史
学部・研究科・附属病院の歴史
私は2009年から2019年まで学部生、大学院生として10年間を名古屋市立大学薬学部で過ごしました。私は今年30歳になるので、人生の3分の1を名古屋市立大学で過ごしたことになります。学生時代に一番打ち込んだものはやはり研究でしたので、博士課程での思い出を振り返ろうと思います。博士学生といえば、1日のほとんどの時間をラボで過ごす人が大半だと思います。私も同様でしたが、親の脛をいつまでもかじるわけにはいかないので、生活費を稼ぐためにアルバイトをする時間も必要でした。そのような中、私が博士課程に進学したのち、薬学研究科の学生を対象とした喜谷奨学金がスタートしました。この奨学金は、薬学部生なら誰でも知っているオキサリプラチンの開発者である故喜谷喜徳名誉教授が設立された喜谷記念トラストによる支援のひとつです。大変有り難いことに私をその奨学生の一期生として選んでいただきました。心より感謝申し上げます。奨学金の援助もあり日々楽しく研究に集中することができ、名古屋市立大学での研究を通して分子生物学・生化学を学びました。現在は別の研究所で名古屋市立大学で学んだことを活かし、今まで行ったことのない研究テーマにチャレンジしています。これからも名古屋市立大学の卒業生として、誇りを持って何事にもチャレンジしていこうと思います。末筆ではございますが、開学70周年記念を心からお祝い申し上げます。
野木森 拓人(平成27年卒)