学部・研究科・附属病院の歴史
学部・研究科・附属病院の歴史
私は現在、薬剤師として病院で働いておりますが、名古屋市立大学でUSC研修に参加させていただいて大変よかったなと思います。USCでアメリカの薬学部、薬剤師の現状を肌で感じられたことは、仕事するうえでのプラスのモチベーションになっております。
働き始めてから強く思うことは、学生のうちに臨床で役立つ勉強をもっとしておきたかったということです。USCのカリキュラムでは、症例検討や6週×6部門の研修などをやる臨床薬学を4年間学ぶと知りました。 USCで受けたウィンカー先生の授業も実践に役立つものであり大変楽しかったです。日本の薬学部も早くアメリカのように変わらないかと期待します。日本の薬学部では実臨床をあまりご存じない教授の授業が多く、実際の臨床現場で役立つ知識の勉強は、11週間×2の実務実習で薬局や病院に任されています。しかし、現場の病院薬剤師の方も日々の業務に手いっぱいで実習生の受け入れの限界を感じますし、教える方も熱の入れ方や知識量に差があります。なんとかこの日本の薬学部の現状を変えられないでしょうか?学生のうちに症例検討のディスカッション形式授業をもっと行うことで、なぜこの薬を推奨するのかを考え、薬の知識が身につくとともに、薬剤師としての患者さんとの寄り添い方や、意見の伝え方も学べると思います。
矢作(所)美里(平成29年卒)