学部・研究科・附属病院の歴史
学部・研究科・附属病院の歴史
この度、記念誌に寄稿の機会をいただきましたので、海外との繋がりをご紹介させていただきます。私は、学部卒業後、学位を本学で修め、平成21年より本学薬学部の教員として働いております。職業柄、共同研究や学会などで、毎年3,4回は海外出張をしております。
ただ、私が初めて海外に行ったのは、修士1年生の頃に台湾のKay Hooi-Khoo博士の研究室(中央研究院)への1ヶ月の短期留学の時でした(写真上)。当時の最先端であった糖鎖の質量分析を学びに行きましたが、はじめての海外で、しかも英語もろくに話せなく、非常に緊張していたのを覚えています。実際は、毎晩のように実験が終わったあとラボメンバーがいろんな場所に連れて行ってくれ、台湾文化を大いに楽しむことができました。以来、Khoo先生とは緊密に共同研究をしており、現在までに7報の学術論文を報告することができています。
またその頃のラボメンバーとは今でも連絡を取り合っており、フランス人のYannさんとは、昨年、新たに共同研究も始めました。このように、研究職は海外との繋がりを持てるとても魅力的な仕事のだと思っておりますので、少しでも魅力が伝わるように、研究室の学生にはKhoo研究室へ訪問する機会を作るようにしております(写真下)。今後もこうした研究活動を通して、国際的な活躍する学生を輩出していきたいと思っております。
矢木 宏和(平成15年卒)