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人文社会学部・人間文化研究科

人文社会学部・人間文化研究科の現在

臨床心理コースに関わる鋤柄先生へのインタビュー

鋤柄曽根先生

鋤柄曽根先生

 2013年から名古屋市と名市大における臨床心理コース設置の方向について動きがあり、その準備として、人文社会学部教員は学内の特別研究奨励費等を申請して医学部・看護学部との学部間横断の研究・連携を行った。2014年度には名古屋市子ども応援委員会と人文社会学部の関係者で話し合いもなされた。
 2015年4月、臨床心理士としても経験が多い山中亮教授が赴任した。2015年名古屋市子ども応援委員会と今後の設置に関する議論を持った。その中で、河村たかし市長が、子ども応援委員会が常勤のスクールカウンセラーを全校配置するという全国初の試みを行うことを重視したため、臨床心理コース設置を本来より早期に実現することが決まった。
 臨床心理コースでは、子ども応援委員会が必要とするスクールカウンセラーの養成、さらに学内(医学部など)に対して医療関係の臨床心理士・公認心理師養成を目指すことをうたい、名市大に臨床心理コースを設置することは地域社会にとってもプラスになることを明示した。
 臨床心理コース設置には臨床心理相談室の設立が必要であるため、この間、医学部教員の協力を得て医療心理センター臨床心理相談室開設のための努力をした。
 2016年度は特に近隣の大学の臨床心理コースに調査に行き情報収集を行った。10月、名古屋市寄附講座教授として精神科医の中野有美先生(現:南山大学教授)、臨床心理士の坪井裕子先生が赴任した。臨床心理相談室は病院西棟に設置される予定もあったが、病院診療棟4階に設置された。そして2017年3月、医療心理センター臨床心理相談室の開設記念セレモニーが行われ、臨床心理コース設置に向けて一歩踏み出す。
 2013年から4年ほどの準備期間を経て、2017年4月定員10人とする臨床心理コースが設置され、第一期生が入学した。同じ時期に枝廣和憲准教授が赴任し、人文社会学部心理教育学科では公認心理師養成課程もスタートした。公認心理師は国家資格であるため将来が期待される仕事として心理学を学びたい学生が増えた。
 2019年4月に中野有美寄附講座教授の後任の小川成教授、10月に山本竜也講師、2020年4月には伊藤亜矢子教授が赴任し、臨床心理コースの発展に向けて多くの優秀な教員が集まった。

名古屋市立大学名誉教授
鋤柄 増根